弦楽合奏#25

昨日の弦楽四重奏に続いてアンサンブルの練習に出席した。ファースト4名、セカンド6名、ヴィオラ2名、チェロ3名、コントラバス1名が参加。14時開始。基礎練習は50分間。移弦を中心とするオリジナルメニューと Mozart 「Symphony No.17 K.129」 の2楽章をさらった。

 15時からは3月3日に公民館祭りのイベントで弾くための曲の練習。過去に何度も弾いている曲ばかりである。

 

 ①It's A Small World

エデンの東

③私のお気に入り

赤いスイートピー

 

指導者さんは「エデンの園」でチェロ、コントラバスの音程が不揃いな点をつついて細かく指導し始めた。続いてヴィオラ、セカンドにもチェックが入って、あっという間に時間が超過。終了予定時刻まで残り8分しかないと私が注意したら、慌てて「私のお気に入り」「赤いスイートピー」の2曲を通して今日の練習を終えた。15時から16時40分までみっちり。

指導者さんは音楽に熱中すると時間を忘れてしまうようだ。他の人も時計を気にしないから具合が悪い。音楽的な表情付けならいいが、初歩的な技術問題を修正するための時間が長いと疲れてしまう。次回からはタイムテーブルを作って段取り良く進行するよう提案しようと思う。

 

今日は練習会場の公民館の隣にある中学校から1年生の女子が見学に来た。メンバーの知り合いの子供とかで、達者にバイオリンを弾く。平日活動のグループに中学生の参加は難しいと思うが、放課後に駆けつけてくるつもりらしい。幹事さんは13歳が参加したら平均年齢が若返ると喜んでいた。

 

 

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弦楽四重奏#2

今日の練習会場には近隣の公民館を使った。定員30名の会議室の机を片側に寄せてスペースを作った。かなり響く部屋で、弦楽器の音がよく伸びて気持ちよく弾けたが、指導者さんは響き過ぎて内声部がよく聞けないと言っていた。確かに細部をチェックするには響かない方が、虫眼鏡でディティールを確認するみたいに調べられるから好都合だろう。 

とはいえ、私は普段の練習を楽しめばいいのではないかと思っている。本番のために修正作業を重ねるのも勉強になるが、普段の練習が音楽を楽しむ場そのものという考え方である。4月に演奏を披露する会場は響かないそうで、そういう場所に合わせて練習でも響かない部屋を使うのは損ではないかと思う。 

参加者が気持ち良く弾ければそれが一番いい。良く響く場所では軽く弾いてやるだけで音が伸びるから、脱力の練習にもなるし、粗も目立たない。もともとバイオリン族はヨーロッパの石造りの空間で使うために発達した楽器だから、日本の三味線みたいな残響ゼロのお座敷向きの楽器とは性格が違う。残響も楽器の延長、構成要素の一部だと思う。 

今日の練習は13時から15時半ぐらいまで、モーツアルト弦楽四重奏曲第4番 K.157 ハ長調」をじっくりさらった。先月に続いて2回目ということでかなり完成度が高まってきた。というか部屋が響くため、ファースト(セミプロ)もヴィオラ(プロ)もノリノリ。大ホールじゃないのに、そんな大音量で弾いてどうするのっていう感じでバンバン煽られてしまった。隣でチェロを弾きながら聞いている私にとっては、耳の御馳走の連続だった(時々、聞きほれて、チェロが落ちてしまったくらい)。 

特にファーストの指導者さんが弾くオールドヴァイオリンは、ガダニーニみたいな緻密で木目細かいクリーミーな音を出すので感銘を受けた。別団体の弦楽アンサンブルでいつもご一緒させてもらっているけれど、響かない部屋で聞いているため、あんなにすごい音を出すとはわからなかった。 

私にとってはこの曲、第二楽章でチェロが十六分音符の分散和音を繰り返す箇所が鬼門である。移弦を繰り返すために滑らかに弾けないので毎度苦戦する。今日は他の3パートが、それぞれ八分音符が一小節に一つだけしかない(他は休符)音を長く伸ばしてくれて、その上に乗る形で分散和音を弾かせてもらい音程を確かめた。そうすると和音進行が不思議な響きを作り出すので、モーツアルトの半音階の使い方は少年時代からすごかったのだと・・。 

 

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チェロ・アンサンブル#79

 

2月11日の練習予定日が降雪予報となり中止したため今月は1回のみとなったO先生のレッスンだった(結局雪は降らなかった)。5名が出席。サポージニコフ教本は前回から継続の84番の復習と85番の2曲をやった。84番は重音が続く下のパートの音程を重点的に確認したが、いつも行う一対一での合奏は先生が見送ったので一同安堵。 続く85番は84番に比べると重音もなくシンプルで弾きやすい。

 

後半はヴィルヘルム・フィッツェンハーゲンのチェロ4重奏曲「アヴェマリア」の7回目。今日は1番の担当者が欠席したため先生に1番を弾いていただいた。さすがに主旋律が強力だから合わせやすい。さらっと1回通してこの曲は今回で終了。

 

次回から何を練習するか先生と相談しながら選曲した結果、チェロ4重奏用に編曲されたメンデルスゾーン「結婚行進曲」をやることになり、初見でざっと弾いてみた。伴奏部分にシンコペーションが出てくるが、1番と2番、3番と4番の2つのグループでリズムがずれるように書かれているのが面白い。短い曲だから担当パートは決めず、各人がどのパートでも弾けるよう準備し、ローテーションしてゆくことになるだろう。

 

  

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ヴァイオリン教室 #129

2月最後のレッスンはO先生による指導だった。 初めにカイザー1番の復習から。前回と同様に全弓と半弓を混ぜて使うためにリズムを変更して弾いた。続いてカイザー4番、十六分音符を8個ずつ一弓で弾く練習の2回目。途中に出てくる♯や♭が付いた音程を重点的にさらった。続いてスピッカートの練習をやった。弓を跳ばす際に過剰にバタつかせずないとか、弓の接地位置を固定し、同じポイントで飛ばし続けるとか、デタシェをやっているうちに自然に弓が飛ぶようになるのがいいとか、いくつかのコツを教わった。

 

「新しいバイオリン教本第3巻」は41番ボッケリーニ「メヌエット」の2回目。スピッカートを使う場面では、先ほどの練習成果が試された。弓の重心付近で跳ばさないとコントロールが難しくなるが、そもそも飛ばし弓の技術は弓竿の性能がものをいう局面。腰が抜けたフニャフニャ弓で無理に飛ばそうとするとトランポリン状態になってくる。ダメ弓で何年も練習を重ねるのは、過ぎてしまった時間がもったいない。

 

最後に42番のヴィヴァルディ「コンチェルトイ長調」の1回目をやった。遅めのテンポで弾いていったので最後まですんなり通った。今日の出席者8名中、初心者は3名、経験者は5名だからスムーズに弾けるのだろう。

 

それにしてもテキストの編集者は原曲をいじって、部分的にオクターブ上げたり下げたりと改竄に忙しい。ヴィヴァルディのシンプルで凛とした音楽が、くねくねと枝を曲げて変形した盆栽のような姿に変わっている。55小節~56小節などは♯が付けられたFisやGisを同じ小節内で♮に戻す原曲の指定がカットされている。ひょっとしてミスプリかと思って隣の人の最新版を見たら、私が持っている昭和49年版と同じだった。

 

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新しいバイオリン教本第3巻の楽譜



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原曲

 

 

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弦楽合奏#24

前回に続いて幼稚園で演奏会をやった。現地でのリハーサルは9時30分から。早めに出発したが朝の渋滞を抜けるのに時間がかかってギリギリに到着。舞台がある小ホールでは、われわれの演奏会の前に今月の(今週の?)お誕生会をやっていた。園児は200名ほどが集まっていて皆さん元気いっぱい、かなり賑やかだった。

 

演奏会は10時50分に開演。弦楽アンサンブルのメンバーはあらかじめステージに並び、さっとカーテンが開いたところで演奏開始という演出。

 

曲目は子供向けのいつものメニューである・・・

 

となりのトトロ」/「七つの子」/「It's A Small World」/「おもちゃのチャチャチャ」/「星に願いを」/「さんぽ」

 

アンコールは「天国と地獄」を用意していったが、もっととのリクエストに応えて「さんぽ」も再度演奏した。

 

演奏会の途中で楽器紹介のコーナーや分数ヴァイオリンを弾く体験コーナーも交えて1時間ほどの演奏会を終了。「トトロ」と「さんぽ」ではお子達の大合唱が加わり盛り上がった。演奏する側は高齢者が多いので園児達から元気をもらって得した気分。

 

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弦楽合奏#23

2月1回目の定例練習だった。ファースト4名、セカンド6名、ヴィオラ2名、チェロ3名が出席。いつものように最初に基礎練習を50分ほどやった。分散和音による移弦の練習曲と、 モーツアルト交響曲第17番 K.129 の第2楽章。分散和音の練習では、指導者から平均律で音程を取るなという説明があった。隣り合う音を取る場合、平均律より低めに取らないと濁りが目立つケースがあるとか、そんな内容。弦楽器の音程は、同じ音符でも低め、高め、中庸(?)・・・と何種類かを使い分ける必要があるというお話だった。

 

休憩後は曲の練習となり、以下の4曲をさらった。①It's A Small World、②エデンの東、③私のお気に入り、④メンデルスゾーン「 弦楽のための交響曲第3番」第2楽章

 

最初の3曲はこれまでに何度もやっている。合奏精度を高めるためにセカンド・ヴァイオリンの皆さんが重点的に絞られていた。曲の途中に休符が挟まると、よっこらしょと本格的に休んでしまいリズムの刻みが止まり、その結果出遅れるとか、フレーズの弾き始めが自信なさげでお互いに様子見、おずおずと始まる悪癖の修正とか。

これらの弱点は弾ける人が参加すれば解決するだろう。そこでファーストからセカンドへの移動を検討するのだが、なかなか難しい。ファーストにもリズムのカウントが苦手で走り出す人がいて指導者からダメ出しを受けていたりで、人員の余裕がないのだ。最近、チェロに経験者が参加したので、低音は量感が増え柔らかく聞こえるようになったけれど、ヴァイオリンは人手不足のままである。

 

最後にやったメンデルスゾーンの弦楽のための交響曲第3番第2楽章は、今日が初回。メンデルスゾーンが12~14歳の時に作曲した13曲セットの弦楽のための連作とのこと。半音階の使い方に妙味があって魅力的な響きを放つ曲だった。

 

 

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ヴァイオリン教室 #128

2月最初のヴァイオリンのレッスン。I先生による指導だった。 初めにカイザー1番の復習から。リズムを変更して弾いた。続いてカイザー4番、十六分音符を8個ずつ一弓で弾く練習。次回は16個(1小節)を一弓で弾くそうだ。

 

「新しいバイオリン教本第3巻」は41番ボッケリーニ「メヌエット」の1回目。皆さん、さらっと弾いていた。スピッカートを使う場面では、弓の重心付近で弓を跳ばす練習をした。重心位置から外れた場所で飛ばすとコントロールが難しくなるとのこと。先生からは次回に42番のヴィヴァルディ「コンチェルトイ長調」を練習する予告があった。ファーストポジションとサードポジションの両方が記載されているテキストの指番号については、簡単な方を選ぶようにとのお達し。

 

先週は1週間に4回、外部で楽器を弾く機会があった。チェロを持ち出して2回、ヴァイオリンで2回。偶然にスケジュールが重なった結果だが、これほど過密になったのは初めて。くたびれた。

 

 

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