弦楽合奏#32
5月の2回目の練習に出席した。
≪ 基 礎 練 習 ≫
オリジナルの 基礎練習曲(半音階の連続)
ヘンデル「水上の音楽」序曲
≪ 曲 の 練 習 ≫
①Mozart 「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(1楽章」
②レスピーギの「イタリアーナ」
基礎練習は同じメニューを何度か繰り返しているため問題なく終了。
モーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(1楽章)」も
だいぶこなれてきた。今後はテンポアップして弾く練習になるそうだ。
レスピーギの『リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲』イタリアーナは
古典派と違って強弱のダイナミックな変化を劇的に(多少オーバー気味に)表現する
必要あると指導者が何度も注意していた。クレシェンドは急激に盛り上げて、デクレシェンドはさっと引く。この曲はセカンド・ヴァイオリンのパートが難しそう。
アニメ「サザエさん」のテーマ曲は、私が弾きなれている編曲譜と違うものを使っている。馴染みのある主旋律の歌いまわしが微妙に違っていて、つい慣れた方のメロディラインで弾いてしまう癖が出てしまい具合がわるい。エイトビートのリズム感を感じさせる演奏が望ましいと指導者は言てちるが、クラシック音楽とは異なるビート感をマスターするのは難しい。途中に出てくる八分音符の竿の両側にオタマジャクシが付いた音符は、Gisを弾いた直後に瞬間的に指を変えてAを弾く。『ニャオン』という猫の鳴き声を模倣するのだそうだ。
今月は珍しく外部からの演奏会の依頼がなく、2回の練習のみで終わった。今日はヴァイオリンの見学者(若い女性・美人・経験者)が来られて一緒に弾いていた。入団してくれると平均年齢が下がっていいのだが。
チェロ・アンサンブル#85
O先生のレッスン、5月の2回目。4名が出席。サポージニコフ教本は102番と103番の2曲をうやった。102番は下のパートに出てくる16分音符の大量の連続が難物で、移弦を伴いながら一弓のスラーで16分音符を6個ずつまとめて弾くのが大変だった。かなり練習しないと滑らかに弾けない。続く103番も下のパートが重音続きで難しい。上のパートは親指を柔らかくして弦の上をすべるように長距離のポジション移動を繰り返す課題となっている。こちらもなかなかに厄介である。サポージニコフの100番台はいずれも一癖あって勉強になる。
レッスン後半は、ショスタコーヴィチ「2本のヴァイオリンのための5つの小品」をチェロ用に書き直した楽譜を使ったレッスンの2回目。私が手書きでヴァイオリン譜を1オクターブ下げたものと、2オクターブ下げたものの2種類を作成している。今日は2曲目の「ガボット」と3曲目の「エレジー」の譜読みをした。ファーストのパート譜を1オクターブ下げた場合、ハイポジションが多発して演奏の難度が高まる。五線譜の上に4~5本の線を重ねる必要があるから、魚の骨みたいのがいっぱい付き出ているというメンバーもいた。読みずらいのでテノール記号譜にした方がいいのかもしれないが、私自身テノール記号の譜面を読むのが苦手のためヘ音記号のまま強行している( ´艸`)
2オクターブ下げた譜面は音符が五線譜の中で収まって弾きやすいが、音が下がりすぎ鈍く重くなってしまうから、演奏効果の面ではよろしくなさそう。ということで2オクターブ下げた楽譜は不採用とし、1オクターブ下げの譜面で統一することにした。ファーストの1オクターブ下げの楽譜は2曲目までしか完成していない(メンバーの演奏技術を考慮するとハイポジ多用の曲はいかがなものかと思われたのだ)。急遽残りを作ることになった。セカンドパートの方は音域がやや低めのため、1オクターブ下げでも書き直ししやすく、2オクターブ下げヴァージョンとともに4曲目まで作ってある。5曲目まである2パートの組曲を手書きでト音記号からヘ音記号に1オクターブ下げと2オクターブ下げで書き直す作業は、全部やると5×2×2=20種の楽譜の束を作ることになる。実際は5曲目の2オクターブ下げ楽譜は作らないから18種類で終わりそうだが、B,2B,4Bの鉛筆を使い分けて、定規を当てながらの作業はなかなか・・・五線の1本線を見間違えて3度ずれて書くミスを時々やらかすし。原譜と見比べる校正は一応やってるのだが、弾いてみるとオヤ~っ?となったりして。困ったものだ。
城下町の室内合奏団演奏会を聞く
県内の城下町で活動するアマチュア室内合奏団の定期演奏会を聞きに行った。弦楽器(ヴァイオリン4名、ビオラ1名、チェロ1名、コントラバス1名)7人とクラリネット1名、合計8人の合奏団である。この中に私が参加している弦楽アンサンブルの指導者(ヴァイオリン)とヴィオラ姫がいる。会場にはそちらのアンサンブル仲間が他に4名来ていた。演奏会場はサロン的空間。ちょっと前に私もここで弦楽四重奏の演奏をやった。お客さんは40名ぐらいだろうか。ほぼ全員出演者の縁故関係とお見受けした。プログラムは以下・・・
1.メンデルスゾーン「春の歌 」
2.星に願いを
3.ソングオブライフ (TBSの「世界遺産」という番組のテーマ曲)
4.シューベルト「軍隊行進曲 」
5.モーツアルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」
6.ヴィヴァルディ「春」〜1楽章
(休憩)
9.ラフマニノフ「ヴォカリーズ」
11.バッハ「ドッペルコンチェルト」〜2楽章
12.カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ「シンフォニアハ長調」〜1楽章
アンコール「花は咲く」
14時開演〜15時20分終演
皆さん気持ちよさそうに豊かな音量で朗々と弾いておられた。8名が目いっぱい弾くから狭い会場は音が飽和気味で、終始フォルテで聞かされている印象がなきにしもあらず。モーツアルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」はソットヴォーチェではなく、ミュートをつけずにガッツリ弾いたせいか、ねじれるような半音階の動きがシュールに聞こえた。
後で同行のアンサンブル仲間に聞いたところ、クラリネットが混ざっているため、音量が大きな(弱音を出すのが苦手な)管楽器に合わせたのだろうとの解釈。弦楽アンサンブルに管楽器が混ざると、そういうことになるわけか・・。去年まではフルート奏者もいたそうだが、今年はクラリネットのおばさまが一人で頑張っていた由。そのクラリネットの暗い音色は弦楽器によく溶け合っていた。バッハでもヴィヴァルディでも本来は聞こえないはずのクラリネットが混ざっても違和感は少なく、珍しい体験をさせてもらった。
休憩時間に旧知のヴァイオリン指導者さんから入団を勧誘された。毎月1回、日曜日に練習し、年に数回の公開演奏をやるそうだ。練習曲目はややこしくなくて楽しそう。参加するとしたらヴァイオリン? チェロ?・・・と乗り気になる私。チェロアンサンブル、弦楽アンサンブル2団体、平日弦楽四重奏団の合計4つの掛け持ちになるが大丈夫か?
チェロ・アンサンブル#84
O先生のレッスン、5月の1回目。5名が出席。サポージニコフ教本は101番の1曲のみを丁寧に教えてもらった。25小節の短い練習曲で「旋律的エチュード、ポジションの移動練習」と題されている。上下2パートになっていて、1番チェロは指のポジションは比較的簡単なのと、少し高度な2種類を選択できるようになっている。2番チェロは重音が出てくるので滑らかなボーイングが要求される。
こういう基礎力が試される曲では、他の楽器、たとえばピアノを弾けば上手な演奏を聞かせるのに、チェロを弾くと頼りなさげというか心細い音しか出ないとか、ボーイングで脱力出来ず、不要なアクセントが頻出してギクシャクするとか、文章に例えれば句読点の点やマルが異常に大きいみたいな不自然な弾き方をする人が少なくない。自己流の変な癖があると個人レッスンの先生は矯正のための細かい指導をしてくれるが、グループレッスンではそれはやらない。ということで、皆さん、グループレッスンと個人レッスンの両方で同じO先生に教わっている。基礎は個人レッスンで、アンサンブルで合わせる練習はグループレッスンでと。毎月、3~4回はO先生に教わっていることになる。
後半はショスタコーヴィチ「2本のヴァイオリンのための5つの小品」をチェロ用に書き直したレッスンの1回目をやった。チェロ用譜は市販されていないので、私が手書きでヴァイオリン譜を1オクターブ下げ、2オクターブ下げの2種類を作成した。ヘ音記号譜からト音記号譜に移動する作業は時間がかかり、ゴールデンウィークはこの作業に多くの時間を費やしてしまった。今日は1曲目のプレリュード。とりあえず通すだけは通せたが、音色、音量、歌い方など細かいことを言い出すときりがない。次回以降に持ち越して、2チェロズみたいに弾けるよう努力しましょう。
PCソフトによる楽譜作成で失敗した経験から B,2B,4Bの鉛筆で
手書きした方が早いと判断したが、すごく時間がかかってしまった。
・・・・皆さん、表情が濃い(^^;)
平日ピアノ・トリオ
今日は14時から3時間ほど、最近知り合った大変上手なアマチュアピアニスト(子供のころからピアノを習ってきた男性)と一緒にチェロ仲間宅に参上して三重奏を楽しんだ。チェロ仲間は音楽教室の講師歴が長い人。自宅の音楽室にグランドピアノ、アップライトピアノ、エレクトーン、チェロ2本が置いてあり、防音対策済。ご近所に遠慮なく演奏を楽しめる環境を備えている。
私はヴァイオリンを持参。まずはショスタコーヴィチの2本のヴァイオリンのための5つの小品を、ヴァイオリンとチェロ、次にチェロ2本の組み合わせでピアノと合わせてみた。元がヴァイオリン曲なので、チェロで弾くには1オクターブか2オクターブ下げた楽譜を作る必要がある。両方作成してみたが、曲によっては1オクターブか、ヴァイオリンと同じ高さで弾いた方が感触がよかった。2オクターブも下げてしまうと鈍くなり過ぎる。
続いてシューマンの3つの小品をヴァイオリンとチェロで合わせてみた。オリジナルはオーボエとピアノの曲で、ヴァイオリンで弾くと音域が重なって楽だった。チェロ友が弾くのを見ていたがかなり大変な様子。譜面はほとんどテノール記号。
その後はチェロ友が「愛の賛歌」を合わせていた。ヴァイオリンにせよチェロにせよ、ピアノ伴奏付きで演奏出来る機会はめったにないので有難い。教室の発表会などでは相手はプロのピアニストだから緊張するし、リハーサル時間も限られてくる。今日のような仲間内でやる場合はリラックスして弾けるし、細かいところの修正もお願いしやすいから助かる。ピアノを弾いてくれた男性は自宅マンションにスタインウェイのピアノを置いているそうだ。しかしマンションゆえ大きな音が出せず、ほとんど電子ピアノで練習中とか。なのでガンガン弾いても大丈夫で楽しかったとのこと。最近定年退職して暇になったから時々合わせたいとの意向だった。われわれも似たようなものだから、平日弦楽四重奏団に続いて平日ピアノトリオを結成することにした。そのうちハイドンのピアノ三重奏曲にチャレンジしてみようと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=FNKPIo6TBKY
ノートルダムの再建案が面白い
先日の火災で焼け落ちた屋根の再建案。ノートルダムを一気に若返らせるプランである。石造建築の屋根をガラス張りにする手法は、1900年パリ万博の際に作られたグランパレを連想させる。最近ではベルリンの国会議事堂の修復がある。いずれも室内への採光を考慮しているが、ノートルダムは天井を塞ぐだろうから採光機能は不要で、屋上に空中庭園を設置するようなものだ。
工場で量産した鉄枠に板ガラスをはめたプレハブ工法の温室風巨大建造物は、1851年ロンドン万博(世界で初めての万博)のクリスタルパレスあたりが嚆矢だろう。19世紀当時は鉄もガラスもハイテク素材のイメージがあって、それらを組み合わせた透明な構造体は、万博という未来志向の会場にふさわしいものだった。21世紀の現代でもガラスが斬新なイメージを放つ点は、パリが石造建築で埋め尽くされた都市ゆえのコントラストを考慮しても、人間が受ける感覚がたいして変わっていない証左となるだろうか。ルーブル宮の中庭にガラスのピラミッドを作ったように、新旧を融合させる大胆なデザインはパリらしくて面白い。災い転じて福となす。実現したら観光客がさらに増えるだろう。旧弊にとらわれない発想が出て来るところがかの国の強み。日産もルノーと合併したら体質改善が進んだりして・・・
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