パーツを交換して冬季仕様の音に変える。

寒くなってくるとチェロの音色にもこってり感が欲しくなる。そこでサブ楽器のジャーマンに付けているテールピースとテールコードを交換した。今までは軽やかで明るい音が出る柘植材のテールピースと、さっぱりした音質のケブラー製テールコードを装着していた。この組み合わせは、さらっとした音色になるので、夏場は暑苦しくなくてよかった。しかし冬になると空気も乾燥気味なので、しっとりしたタッチが欲しくなる。そこで黒檀のテールピースと艶っぽい音質のナイロン・テールコードの出番となる。

交換後は軽くてふんわりと鳴っていた特徴が消えて、もっと重めで芯の強さが目立ってきた。弦はまだ半年経過してないので古いままだが、新たに張り替えたようなパワーが戻った感じもある。柘植と黒檀では音色のキャラが大幅に異なるので、たまにはこういうチェンジも悪くない。ただの紐みたいなテールコードも、音に与える影響は大きいので材質を変えるとそれなりの変化が体感できる。ついでにカザルス巻にしてG線の鳴りを強化し、エンドピンソケットもネジ位置を動かして音がかっちり締まるように調整した。


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