チェロのレッスン 43

日曜日の発表会の直前のレッスン。 いつものニ長調の音階練習の後、合奏で弾く「浜辺の歌」をざっとさらった。次にブレヴァールのソナタハ長調の「アレグロ」をやる。

注意箇所 その1

51小節の4拍目から新たなフレーズが始まるので、3拍目と4拍目の間に 区切り感を入れる。

注意箇所 その2

56小節と57小節は同じフレーズの繰り返し。こういう場合は、2度目は 音量を下げて、エコー効果を出すのが普通。先生にどうしたものか質問した。試してみましょうということになり、2度目のフレーズで音量を下げる場合と、上げる場合の両方を弾いてみた。結果は通常通り2度目は弱音気味にした方がしっくりきた。したがって、p指定のある56小節に 続く57小節は、ppのつもりで、一段と音量を下げる。

続く、58小節からクレシェンドの指定があるので、一気に音量を増やすものの58小節4拍目でディミヌエンド指定なので、ガクッと音量を下げ、以下は溜息のフレーズとなる。このあたりの音量変化を注意深くやる。

・・・・といったところで、この曲はOKが出てようやく終了。昨年9月8日にスタートして満5ヶ月、仕上げるまでに15回のレッスンを費やした。

次に、この曲の続きの「ロンド」を見てもらう。

繰り返しが多いので単調になりがちな音楽である。フレーズの変わり目を意識して、区切り感を盛り込んで弾いてやると、全体のメリハリが出てくる。

具体的には、4小節の最後のCの前、6小節のCisの前。

19小節のFisの後、30小節のCの後。ここはfの直後にpが付いているので音量がガラッと変化する。同じフレーズを繰り返す36小節も同様。

39小節のGの後、mfの指定になるので、音量を上げる。

41小節のGの後、pの指定があるところ。

49小節の2拍目の後、54小節のEの後。

73小節と75小節のAとCの間、77小節と78小節の間。

101小節のFとAの間。p指定があるので音量も変わる。

110小節のDとGの間。区切りの前のDは多少テヌート気味に弾く。

114小節のEとCの間。120小節のCとDの間。p指定がある。

総じて、フレーズの区切りの箇所に音量変化の指定がある場合が多い。そこを意識して弾く必要がある。

この他、28小節の最後のCと、次の小節の最初のD音は、テヌート気味に弾いてタメを作ってやると収まりがいい。35小節も同様。

85小節の後半は、上昇音形なので音量を上げたいところだが、ディミヌエンドの指定があるから逆に音量を絞るなど。

楽譜に書いてあるfやp、クレシェンド、ディミヌエンドの指定を忠実に守って、全体的にスタッカート気味に歯切れよく弾けば、ロンドらしくなる。



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