チューナー用コンタクト・マイク

コルグの チューナー用コンタクト・マイク をアマゾンで買った。値段は775 円(送料無料)。洗濯バサミみたいなマイクで楽器の駒やテールピースなどを挟む。反対側のコードの先のL型プラグは、チューナーのマイク用入力端子の穴に差し込んで使う。

私はバイオリンの調律では音叉を使う主義だったが、チェロでは機械を使っている。チェロのA線のピッチはオクターブ下なので、音叉の音にそのまま合わせるわけにはいかない。フラジオでオクターブ上を出して調律する方法もあるが、チェロの音は渋いので周囲が静かでないと、ピッチがどうなっているのか正確に聞き取りにくい。バイオリンなら高音成分が多いから、周りがやかましくても自分の楽器の音ははっきり聞き分けられるが、チェロではそうはいかない。

先月、地元オケの定期演奏会のお手伝いに行った折、昼休み中の舞台でチェロを弾かせてもらったことがあった。その時、ホルンの人が居残って練習していた。ホルンがブワ〜ンと鳴り出すと、もうチェロは完敗状態。自分で弾いている音が聞こえない瞬間が多々あった。ホルン一人ですら、そんな状況になるのだから、オケのメンバーが一斉に音出ししてチューニングを始めたら、特に管楽器がいろいろな音を出す騒音の中では、どうにもならないだろう。フラジオレットで隣接弦のピッチを確認しようとしても、周囲の騒音にかき消されて自分の音が聞こえない場合はお手上げ。

そんなシチュエーションでも、駒にマイクを挟んでチューナーに接続すると、周囲の状況に関係なく調律が出来るそうだ(本番の舞台でこれをやる人は見ないが)。そういえば、2月の個人レッスンの発表会の時、出番の直前にステージの袖で待機していたら、先生が私のチェロの駒に、この手のマイクを挟んで楽器のピッチを見てくれた。その時、舞台では前の人の演奏が続いていた。当然ながら、大きな音は出せない。ごく弱いピアニッシモで解放弦を弾いてもマイクが拾ってくれて、針の動きで確認が可能だった。

騒音の中でもOK。反対に音を出してはいけない静寂の中でも調律可能とは素晴らしい。特に後者のケースは、文明の利器にいまさらながら感心する。というのも、このマイクのコードは1.5mもあるから、譜面台に置いたチューナーにコードをつないでやれば、深夜、ミュートを付けて蚊の鳴くような音量で楽器を弾いても、針の振幅や発光ダイオードの色の変化で、個々の音程の精度がよくわかるのだ。夜間に譜面を見ながら弾けて、音程や指使いを確認する作業ができるのはありがたい。 こればかりは、昔ながらの音叉では真似できない芸当だ。

このマイクを挟む方法をさらに進化させ、クリップにマイクもチューナーも一体化させたクリップ式チューナーを使っている人もグレープレッスンではお見かけしている。妙な器具を駒に取り付けた景色は、エレガントじゃないなあと思っていたが、フラジオでのチューニングがやりにくい環境では、コードがない分、使い勝手はいいだろう。この方式では、譜面の脇にチューナーを置いての音程確認は出来ないが。


手持ちのチューナーはコルグヤマハの箱型。どちらの機械でもコルグのマイクは使えた。コードが細いので、雑に扱うと断線しやすいらしい。








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