チェロが入院

チェロが工房に入院した。

エンドピン付近の裏板と横板の接着面に剥がれを見つけたので、行きつけの工房に持参して調べてもらった。 ひょっとすると先日のレッスン中に楽器から聞こえた「バチッ!」という雑音が関係しているのかもしれないと思った。

工房のご主人は、木琴のバチのようなもので、トントントンと楽器の縁を叩いて行き、異音が出る箇所に付箋を貼っていった。 表板と横板の接着が緩んでいる箇所が次々に見つかり、結局、5〜6か所で接着面の膠が剥がれていた。

剥離は長い場所で5cmぐらい、短いところは1〜2cmほど。修理は中1日で終わるので軽傷だそうだ。音にビビリが出るような症状がなかったので、あちこち剥がれていたとは、全然、気が付かなかった。

この冬の乾燥はひどく、弦楽器にとっては不調続発のシーズンだったとのこと。 私も個人レッスンの先生から、板に割れが入る事故が多いと聞いていたので加湿器を回して湿度には注意していた。工房のご主人によると、自宅以外の練習所やホールの 過乾燥でダメージを受けた楽器も多かったそうだ。

中には、ダンピットの端末を引っ掛かけて、F孔の縁を欠いてしまったそそっかしい人もいたとか。2月の発表会の段階で、楽器に剥がれが生じていたとすると、音量面で損をしたらしい。

「発表会の前には、点検に持ってこなくっちゃ」と言われてしまった。


ちなみに、楽器業界では4月1日からディーラー各社が一斉に値上げするそうだ。ユーロ高を理由に。

円高になっても値下げはなかなかしないのに、円安にはすぐ反応する。いつものパターンである。






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