チェロのレッスン 49
ト長調の音階練習の後、スズキ教本第4巻の2曲目、マルチェロのソナタホ短調をやる。この曲の2回目のレッスン。
本日の注意事項
① 1楽章 アダージョの冒頭、16分音符と32分音符の弾き方はベターっと。タッタ・ラッタ♪と、はずみたくなるリズムだが、アダージョなので荘重にしずしずと弾く。32分音符にはスタッカートが付いているが、アクセントにならないように。重々しく弾く。1拍目の最後のEから2拍目のBに移弦する際にも、余計な波風を立てないで、しずしずと。この辺は元弓を節約しながら使って弾くようにとの指示。 元弓で滑らかに移弦するのは、かなり神経を使う。
② 3小節の4拍目の中間にフレーズが切り替わるポイントがあるので注意する。ちょっと一呼吸を入れる感じ。 4小節の同じ個所も同様。
③ 5小節の上昇音形は音量を上げたくなるが、p指定をキープして弱音のまま推移。
④ 7小節の2拍目は軽くリタルダンドさせる。3拍目からはテンポを戻す。続く8小節にかけて拡張形が出てくるから注意。
⑤ 10小節と11小節の2拍目の中間にフレーズが切り替わるポイントがあるので注意。
⑥11小節4拍目の中間、12小節2拍目の中間、4拍目の中間にそれぞれ区切りがある。クレシェンド指定が出てくるが、各区切りごとに段階的に音量を上げてゆく。
⑥ 13小節の最初の音にフェルマータがある。f指定なので、音を伸ばしている途中で音量を変えない。大きな音のまま続ける。アマチュアでありがちなのは、こういう箇所で尻切れトンボになること。
第2楽章 アレグロ
⑦ 7小節、8小節の後半に解放弦を使って移弦しながら弾く箇所がある。指使いは0−4の繰り返しになる。この時、2と3の指も同時に押さえること。
⑨29小節の2拍目の後半のAはフラジオ指定になっているが、フォルテで盛り上げている最中なので実音でしっかり鳴らす。
今日は湿気が高かったせいか、レッスン中にウルフが派手に出始めた。真鍮製の豆粒みたいなウルフエリミネーターの位置を駒寄りに動かしてなんとか収めた。このタイプのウルフキラーは装着位置の変化に敏感に反応する。効き目が出るスイートスポットが狭いからシビアな位置決めが必要となる。金属製の筒の中のゴムチューブを弦に噛ませるタイプの方が位置に関しては融通が利くが、音の透明度の点では豆粒形が有利のような気がする。温湿度の変化が大きいと楽器もぐずり気味である。