グループレッスン 35

今日はいつものS先生が都合がつかず欠席。○○フィルのチェロ奏者M先生による代講だった。6月1日の発表会で披露する「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を2時間、集中してやった。予定では、ウエルナーの第4ポジションの練習曲もメニューに入っていたが、全然時間が足りなかった。

「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は、元は合唱曲なので歌詞があり、文意に対応して音楽にも節目が入る。われわれが弾く楽譜は、チェロ4部用に編曲しているので歌詞はついていない。そこで、M先生は、どこで区切りが入るのかを教えてくださった(大体、4小節単位になっているようだ)。

区切りの前ではやや落ち着かせ、区切りの後の頭は軽くアクセント気味に出る。この時、ファーストチェロ(正規の音域は、かなりのハイポジションになるため、今回はバイオリンで弾いている)の動きに合わせて、ほかの声部が入りのタイミングを合わせるようにとの指示。そうしないと、縦の線が合わなくなる。ファースト担当の私としては、区切りの箇所では多少オーバーアクション的な身振りで演奏してみた。

それと、四分音符+四分音符+二分音符の3つで、一つのユニットになっているフレーズでは 、「タ・ラ・ラ〜」 とそっけなく流すのではなく、最初の四分音符をテヌートっぽくして「タァ・ラ・ラ〜」と弾く。すると抑揚の変化が出てきて、音楽の味わいが濃くなるとのこと。

また、四分音符4個をスラーでつなぐ指定があちこちにあるのだが、それだと弓が足りなくなるので半分ずつスラーにするが、気持ち的には、4個の音が滑らかに連なるようにとの指示も。 弓のアップダウンの指定も決めていただいたので、今日でだいぶ進捗した。

この曲の合奏練習は2回目。まだ、皆さん、音程もリズムも甘くて、自分の事で手いっぱいだから、周囲の音を聞く余裕はないみたいだった。それでも、M先生の指導を受けていると徐々に音の混濁が減って、すっきりした演奏に変わっていった。適切な指導が入ると、ちゃんと結果が出るものだなぁと妙に感心してしまった。チェロも、合奏も、初めて(^^;) という人が大半だが、大人なので飲み込みは早い。

今日はほかのパートが何をしているのかを知るために、全員に4つの声部のパート譜が配られた。それを見て・・(!)弦楽四重奏用の編曲譜で見慣れていた、セカンドバイオリンの刻みがスコーンと欠落している。チェロアン用編曲譜では、1小節間に四分音符を4つずつ、律義に刻むセカンドの仕事がないから、皆さん、カウントしにくいはずである。

次回の練習時には、試しに弦楽四重奏譜のセカンドバイオリンのパートを私が弾いてみようかと思う。チェロ用譜面では、曲の最初にある2小節の前奏(セカンド担当)も欠落していて唐突にメロディが始まる。あるべきものがないので気持ち悪い。それも弾いてみようかと。

休憩時間にメンバーの女子から質問を受けた。「Fisを弾くと音が荒れて弾きにくい。どうしたらいいでしょう?」という内容。ウルフが出ていたので、私のチェロからウルフキラーを外して彼女の楽器に付けてみた・・・「弾きやす〜い♪」という反応。ウルフキラーにはどういう種類があって、どこに付けたらいいかを説明しておいた。

そういえばグループレッスンでは、先生からウルフの説明は聞いていなかった。今更なので、みなさん承知していると先生は思っていらしたのだろう。





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