チェロのレッスン 53

マルチェロソナタホ短調の6回目である。 第1楽章から始めて細かいチェックが入り、その後第2楽章に移るいつものパターン。 毎度のことながら、次から次に、いろいろな問題点が出てくる。

本日の注意事項

① 第1楽章の冒頭の付点十六分音符と三十二分音符が二度繰り返される箇所で、付点十六分音符が、若干短くなりがちなのを注意された。もっと音をたっぷり長く伸ばして重々しく荘重にとの注文。先生の弾き方は1960年代までのバロック音楽の付点音符の奏法を思い出す。オットー・クレンペラーとかフルトヴェングラーのバッハ演奏の、ものものしい重厚長大なスタイル。今では、そういうバロック演奏は廃れてしまったが、スズキメソードではまだ健在らしい。

② 7小節の2拍目に、楽譜には書いてないリタルダンドを入れるようにとの指示が出ているが、3拍目からア・テンポに戻すので、テンポの切り替えは素早くとのこと。リタルダンドに引きずられて3拍目が遅れないよう注意する。

③ 11小節の1拍目の4連符はB-Gの音程に注意。

④ 第2楽章の6小節の1拍目のCの音程が高くなり気味なので注意(拡張形で弾く1の指が伸びきっていないため、音程が下がりきらないのだ)。

⑤ 15小節の最後のBと16小節の最初のGisの音程に注意する。ここは拡張ではない。

⑥ 22小節の最後のEはハーフポジションの2の指で取る(ファーストポジションの1の指の位置と同じ)。続く23小節の1拍目の最後のA(解放弦)を弾いている最中に、ポジションをハーフからファーストに戻す。その際、戻し過ぎて音程が上ずらないように注意する。

⑦ 29小節の2拍目の裏のAと次のGは拡張形なので、音程注意。

今日のレッスンでも借りているヴォアランを使った。弓自体がチャーミングでおしとやかな性格なので、フォルテで音量がバンバン出てこないもどかしさがあった。先生の意見では、73gの弓では軽すぎて、楽器をしっかりと鳴らすのは難しいとのことだった。

20時45分にレッスンが終わってから、近所の知人の家に立ち寄り、グループレッスン仲間3名で22時半までアンサンブルの練習をした。6月1日の発表会が近いので、皆さん練習に熱が入っている。





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