グループレッスン 41

本日のグループレッスンは、6月1日の発表会のためのピアノ合わせ(2回目)だった。

私は前回欠席したので、ピアノに合わせるのは初めて。残りは本番当日のリハーサルのみとなる。ブレヴァールのハ長調ソナタは、2月の発表会で舞台の経験をしているから、何とかなるだろう・・と、のんきに構えていたが、さて・・・?

ピアノの先生は、へたっぴに合わせるのが巧みな方で気持ちよく弾かせてもらえた。ブレヴァールのアレグロとロンドを、「繰り返し有り」で弾いたから長丁場だったが、途中で止まらず最後まで通して弾けた。

2月の発表会で弾いたのは、前半のアレグロのみ。後半のロンドをピアノ伴奏付で弾くのは初めてだった。十六分音符の密集行列を、タカタカ・タカタカと速いテンポで弾いてゆく箇所は、危うさが無きにしもあらずだが、なんとかクリア。つかえずに通せた。というか、若干の音符を弾き飛ばしてでも、強引に通してしまったというべきか。

弓は借り物のヴォアランを使うかどうか迷った。しかし、腰が緩い弓を使うのはリスキーだから、音色の硬さに目をつぶって、ヴォアランと正反対の新作剛弓を選んだ。この選択は正解。

私から始まったピアノ合わせが一巡し、時間が余ったので、もう一度ブレヴァールをやらせてもらった。そこで今度はヴォアランを使ってみた。覚悟はしていたが、弦の噛みが悪く音量も不足してコントロールに苦労した。この弓、こんなに弾きにくかった(?)って思いながら演奏を続けた。で、結局、いままで途中で止まったことがない箇所で、つかえてしまい演奏がストップ。新作弓を使った1回目では難なく弾けた箇所だった。食いつかない弓へのフラストレーションがどんどん溜り、それが限界に達してアウトになった感じだった。自宅でヴォアランを弾いた時は、操作性能に不具合があるのを、だまし・だまし使っていたが、ピアノ合わせの場では、「だまし」が通じなかったようだ。

音色が良くても、お買い得でも、有名ブランドでも、腰が甘い弓は敬遠すべしという弓選びのツボを再確認することとなった。先週、楽器屋さんに返却しに行ったものの、ヘッドに重りを入れるバランス調整をしたので、再度借りてきたが、これで返却決定。ヴォアランは、音の質感は抜群でエレガントの極み。そこが悩ましくもあり2週間迷ったが、最終結論が出てすっきりした。 私が手にした個体が、たまたま腰が弱かったのか、このメーカーの弓に共通する特徴なのかは、この作家のチェロ弓はこれ1本しか見てないので、私には分からない(以前、持っていたヴォアランのバイオリン弓も腰は柔らかだった)。

私は最初にピアノ合わせをしたので、あとは気楽な見物タイム。他のメンバーの皆さんの演奏を聴かせてもらった。途中で止まらずに弾き通した人は(ヴォアランを試した2回目にドジッた私を含めて)誰もいなかったと思うが、 レイトスターターの皆さんが、1年間でここまで来たのは立派なものだと思った。

今日の練習では暗譜で弾いた女性が2人いた。先生によると暗譜で弾くなら楽譜は置いてはならない。暗譜しているが、念のためにと楽譜を置くと、かえって失敗する場合が増えるそうだ。中途半端はダメということ。楽譜を見るならしっかり見よ、見ないなら置くなということである。ちなみに私は、一応暗譜しているが、しっかり楽譜を見ながら弾いた 。

12時でグループレッスンは終了。午後2時から、最近頻繁にうかがっているメンバーの女性宅に、私と女性2人が集まって、合計4名で「アヴェ・ヴェルム・コルプス」などのアンサンブルの特訓をした。「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は、ソット・ヴォーチェでやさしく繊細な演奏が出来た。今日が特訓初参加の女性二人(70代と40代)は、大変カンがいいようで、いきなりきれいな合奏に仕上がった。あまりに上出来だったので、弾いていた当人たちは、皆、驚いてしまった。後で聞いたら、新参の方はピアノの教師だったりして。 音楽経験が豊富なのだ。な〜るほど。






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