チェロのレッスン 57

マルチェロソナタホ短調の10回目。関西出張から戻る日にレッスンが入っていた。新幹線の時間を気にしながら移動し、19時45分からのレッスンに間に合わせた。2日間チェロを弾いていなかったが、練習をサボるとボーイングが粗っぽくなる。レッスンを受けている最中、腕や肩の関節がこわばっているのを自覚した。

今回の注意事項。

① 第2楽章冒頭の4連八分音符はテヌート気味にしないで、歯切れよく軽快に弾く。

② 6小節から始まるクレッシェンドは7小節3拍目のfで頂点になる。そこから始まっているAとDを交互に繰り返す4連符は、A音を強調してがっちりフォルテで弾く。

③ 10小節3拍目からの4連符は、冒頭と同様にテヌーとにしないで、歯切れよく。以下、同じ音形が出てきた場合も、同様。

④ 13小節3拍目のGは、フレーズの終止部分となるので意識して丁寧に終える。以下、同じ音形でも同様。丁寧にフレーズを閉じる。

⑤ 16小節2拍目の裏から始まる下降形(D〜C〜A〜A)では、若干テヌート気味に弾く最初のDとその後の3つの音をつなげ、最後のAでこのフレーズを閉じることがわかるように弾く(ター・ラ・タッ・タ という感じ)。といっても最後のAは、過剰に重くならないように注意する。

⑥ 21小節3拍目のGとEは全弓できっぱり弾く。そのためには、直前のFを弾く時に、弓を元まで戻しておくことが必要。以下、同じフレーズが4回出てくる。いずれも同様に弾く。

・・・・といったところをさらって、最後に全体を通して弾き、3月22日に始めたマルチェロソナタホ短調(テキストには前半の二つの楽章だけが掲載されている)は、今回で終了宣言が出された。

私としては、まだ、全然完成度が足りないと思う。遅いテンポで朗々と楽器を歌わせるための練習曲だったが、大きな音を出しつつ、それらを滑らかにつなげて鳴らしてゆくのは難しい。ボーイングだけじゃなく、胆力もないとダメ。今後は、書き込みだらけでゴチャゴチャになった譜面を見ながら、先生からの注意点を思い出しながら、精度を高めてゆくことになるだろう。

次回のレッスンから、バッハの無伴奏チェロソナタ第1番のメヌエットが始まる予定である。しかし先生から終了宣言が出ても、「もう一回聞かせて下さい」といわれて・・・ダメ出し →再度マルチェロの可能性もある。終わりそうで終わらないパターンは、経験済なので^^);






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