ミスマッチなピアノ合わせ(?)

来週8月17日(土)にチェロの発表会がある。3月までの6か月間、レッスンで弾き込んだブレバーハ長調ソナタを演奏することにした。舞台でこの曲を弾くのは2月、6月に続き3回目。同じ曲をやり続けているのは、自分が扱える曲としては、今のところこれが最も弾き映えするからである。ブレバールの次に習ったマルチェロソナタは曲想が暗い。バッハの無伴奏組曲第1番のメヌエットは短い。チャイコフスキーシャンソン・トリステは平板で甘ったるい。というわけで、今日はピアノ伴奏をしてくださるF先生のお教室に伺って練習をしてきた。

平日でもあり、集まったのは4名。ひとり45分ずつピアノ合わせをしていただいた。こんなに長い時間、ピアノを合わせていただいたのは初めてだった。2月と6月の発表会では、事前のピアノ合わせは、曲を2回演奏した程度(8分×2回)て終わりだった。

ブレバールの譜面は私が使っているスズキメソード版と、ヘンレ版で内容が少し異なり、曲の長さも違っている。当然ながらチェロのソロだけではなく、ピアノ伴奏も同様に違う。

F先生によると、スズキ版の伴奏譜の方が装飾過剰気味でチェロに被る部分が多いという。そこでF先生はよりシンプルなヘンレ版での伴奏を希望され、今日のリハーサルでも ヘンレ版を弾かれた。一方、ソロを弾く私はスズキ版である。

第1楽章は、音符の数が違うのでスズキの方が4小節長い。F先生は足りない4小節だけスズキ版から取ってくっつけたそうだ。演奏中、私は自分のことで手一杯で伴奏が小ざっぱりしている点まで気が回らなかった。後で先生からヘンレ版での伴奏だったことを教わった。そもそもヘンレ版での伴奏をしてもらったのは今回が初めてで、両者の違いを聞き分けられるほど生のピアノ伴奏体験はしてない。

しかし、第1楽章だとスズキの60小節〜63小節がヘンレ版では欠落。同79〜80、98〜100小節も音形は違う。第2楽章になると、さらに細かい相違がいろいろ出てきて小節数も違っている。 ヘンレ版の譜面は手元にないので音源を聞き比べただけだが、ソロがスズキ版、ピアノ伴奏がヘンレ版で、本当に不一致は生じていないのだろうか?

今日のピアノ合わせはいい感じで合せていただいた。なので、8月15日にもう一度あるリハーサルは欠席する旨、お話して帰ってきた。しかし、伴奏がヘンレ版であると知ってから、微妙に違うかもしれない(?)部分がだんだん気になってきた。 もう一度、15日にピアノ合わせをしていただこうと思う。





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