ピアノ合わせ(2回目)

8月17日の発表会のためのピアノ合わせ(2回目)に行ってきた。ピアノを弾いて下さるF先生にお願いしてブレヴァールのハ長調ソナタの異版譜を見せていただいた。F先生がお気に入りの譜面はSCHOTT版だった。中身は、たぶんヘンレ版と同じ。表紙にはArrangiert von Joachim Stutschewsky とある。

チェロパートの細部の違いは、ざっと見ても7か所以上。音の高さの違い、途中の小節数の増減、終止形の違いなど。スズキ版を暗譜している状態で初見で弾いたら面喰ってしまった。F先生のピアノ譜も相当な違いがあるそうで、SCHOTT版版を基本にして適宜、スズキ版から取捨選択して、編集をやり直したオリジナル(?)伴奏譜を作って合わせてくださった。ポイントは、ピアノの音がチェロに被らないように配慮して下さったところ(=ソロが目立つ)。伴奏ピアノの音が過剰気味のスズキ版ピアノ譜と比べると、相当に間引きした状態になっている。ソロの譜面が違うのに、伴奏がちゃんと合うのだろうか(?)という疑問は、F先生がちゃんと合うように編集なさっておられたから、杞憂に終わった。こんなに手間をかけて下さる伴奏ピアニストは普通はない。有難いことである。

今日の練習は前回注意された箇所を再チェックしながら、若干遅目のテンポでじっくり弾いた。最後にF先生がスマホで録った録音のプレイバックを聞いた。あんな小さな機械に入っているスピーカーでも、演奏の細部が分かる再生音が聞こえてきた。チェロの音は終始ガーガーと割れ気味だったが、ピアノの音はかなりきれいに録れていた。テープレコーダーにマイクを接続して・・・往年の録音の手間を思うと便利な時代になったものだ。




スズキ版


SCHOTT版





スズキ版

SCHOTT版





スズキ版

SCHOTT版





スズキ版


SCHOTT版



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