チェロのレッスン 65

ヴィヴァルディのソナタホ短調の第1楽章を重点的にさらった。 この曲は、弓を半分だけ使って弾くためのエクササイズと先生は仰るが、音量をもっともっと出すようにともいわれる。大きい音が必要なら全弓を使えばいいわけだが、弓半分に限定して、なおかつ音量を出す弾き方をマスターするのは難しい。弓を節約するため運弓速度を遅くすると、かすれ気味になるし。

こういう場合、軽めの弓を使うとしっくりこない。最近手に入れたスイスのPIERRE-YVES FUCHSの弓は、頭軽めのバランスのため、スローなテンポでどっしりとした雰囲気を出そうとしても、弓が浮き上がる気配があって落ち着かない。ヘビー級のメーニッヒに替えてみると、ヘッドが大きめに造作された弓なので、竿の先に分銅が付いているようなバランスとなり、竿自体の重量で弦を押さえつける感じになる。先生がリクエストされるような遅い運弓でも、音量不足にならずに弾ける。しかし弓先が重めゆえ小回りは苦手で、細かい音符が密集している箇所を速く弾く時はデメリットもある。あちらを立てれば、こちらが・・・痛し痒しである。いつものことだが、弓のキャラクターと曲の相性は無視できない(そんなこといってるから弓が増える)。

今日のレッスンが終わるころ、来年2月の発表会(先生が関わっている別教室の発表会)に出て弾くならこの曲かな・・と先生がちらりと仰った。2014年2月となると、今後6か月間、ヴィヴァルディを続けることになる。懇切丁寧なレッスンが延々と続いた去年のブレヴァール6か月の再来である。発表会に出なければ、いつまでも同じ曲にかかわらずに済むだろう。あるいは、発表会で弾く曲を、すでに終了している4巻のマルチェロソナタにしようか・・・。










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