チェロのレッスン 66

まずはハ長調の音階4オクターブの練習から。途中から最高音の部分を省略して、3オクターブに。その代り、ひと弓で一つの音を4拍分弾く練習に変わった。最初は1拍目と4拍目を強音で、中間の2拍分を弱音で弾き分ける練習をした。次に強弱を入れ替えて、頭としっぽを弱音で、中間を強音で弾いた。これはヴィヴァルディのソナタホ短調の第1楽章に出てくる4連符の強弱を弾き分けるためのエクササイズだった。

ヴィヴァルディのソナタ第1楽章では、前回同様、弓を半分だけ使ってじっくりと弾く練習をした。遅い速度の運弓で太い音を出す必要がある。今回はヘビー級のメーニッヒ金弓をチョイス。軽めのフックス銀弓だと、弦の反発で弓毛が若干浮き上がってしまい、音がかすれたりした。ずっしりとした重さがあるメーニッヒは、こういう場合には相性がいい。しっかり弦に噛み付くので、ボーイングが安定し、強い音が出る。先生は今日は出来がいいと仰せであった。一週間、しっかり練習した成果ということにしておきたかったから、前回と弓が違うことは内緒。一週間みっちり練習するより、弓を交換した方が、即効でいい結果が出る。

次に第2楽章に進み、最後まで通して指使いを確認した。予習での私の指使いと違ったのは2か所。20小節の4拍目。E〜C〜B〜Aと降りてくるところ。ここは4,1,1,0で弾いて拡張を使う。32小節の1拍目、ハーフポジションで1,4,2,4と弾く。

第2楽章の弾き方のポイント

① 2小節の3拍目のBとCは、Bを短めに、Cを長めに弾く。以下、同様。

② 3小節からの跳躍形は、弓をしっかりと移動してから、各々の弦を弾くこと。そうしないと、リズムが崩れ締まりがなくなる。この辺りは中弓で弾く。

③ 7小節の1拍目と2拍目に出てくるCは強調して、スラーでつながるBは逆に力を抜いて弾く。

④ 12小節の1拍目のGは、多少強調してしっかり弾く。13小節も同様。

⑤ 13小節4拍目の八分休符はしっかり休む。以後、弓を元まで素早く戻して、元弓から弾き始めてクレシェンド指定の部分を弾く16小節まで同様に。

⑥ 19小節から出てくる十六分音符の連続箇所には、親指移動を伴う拡張が出てくるので忘れずに。

⑦ 22小節は親指移動があったりして、もっさりとなりがちだが、あっさり弾く。

9月になってチェロレッスンをやめた生徒さんが続出らしく、先生の待機時間が増えた。休む生徒がいる場合などは、先生から「明日は何時から何時までは空いてますよ〜いつでもどうぞ。お待ちしてます(^_^) 」というメールが来る。そこで私は本来の時間より早く繰り上げてレッスンを受けることが多くなった。今日は私の直前は4歳児ぐらいのちびっこ君だった。母親同伴でレッスンを受けているかわいい姿が、防音ドアの窓越に見えた。




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