自宅マンションでミニコンサート

毎月1回の恒例行事になった平日午後のチェロコンサートをやった。会場は自宅マンション敷地内にある管理棟のロビー。レッスン仲間のY夫人、O夫人も駆けつけてくださり、3人によるチェロアンサンブルを披露した。今回の客席はこれまでになく大入りで、20人近くが来られていた。老人会でPRした人がいたそうで、初参加の方々が随分と多かった。

演奏曲目は、ウエルナーのテキストにある二重奏曲をひとつ、オフェンバックのデュオ第1番Offenbach DUO for Violoncellos op 49-1、「浜辺の歌」の二重奏、「海」(チェロ4重奏の楽譜を使用したが4番チェロはいないので、1番担当のわたしが適宜4番の音を混ぜて弾いた)。合計4曲。

Y夫人、O夫人は11時半頃に到着。本番は13時からで、90分近くリハーサルをやった。演奏会場は床も壁も天井もコンクリートだから残響が素晴らしく長い。 音響効果は抜群で、無理して大きな音を出さなくても朗々とチェロが鳴り響くからたまらない。こういう場所で弾く機会はめったにないから、3人で90分のリハーサルを存分に楽しんだ。

予定ではオフェンバックの二重奏曲は2番、3番も弾くつもりだったが、いまひとつタイミングが揃わない。練習不足が明らかなので次回に延期し、今までに何度か人前で弾いて慣れている1番のみを演奏した。

13時ちょっと前から住民たちがぞろぞろ集まってきた。いつもより人数が多い。3人共ビックリだったが、いよいよ本番。会場の残響時間を考慮して、テンポはかなり遅めにした。豊かな反響音に助けられ、演奏のアラもあまり目立たない。「浜辺の歌」と「海」はみなさん周知のメロディだったから、非常に喜ばれた。アンコールにオフェンバックの緩徐楽章をくり返して終了。演奏時間は25分ほど。このぐらいの時間で終わるのが、ちょうどいいのである。

その後、2階にある集会室に移動してお茶をいただいた。みなさん、初顔合わせの方も少なくなかったが、午後のひとときを楽しまれていた。あつまった方々の中での最高齢は86歳の矍鑠たる男性。一番若いのはわれわれ演奏者で50代といったところ。60代、70代と年齢に関係なく和気あいあい。いろんな会話を楽しんでおられた。「昨年夫を亡くして一人暮らししております」と年配のご婦人が自己紹介されたら「うちもそうです」という声も。マンションにぽつんと一人で住んでいる高齢者にとっては、音楽とおしゃべりタイムのセットは好評のようだった。




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