発表会の曲目選定

10月にグループ・レッスンの発表会をやることになったので、曲目選びをしないといけない。 その前の8月16日の発表会では、スクワイア「ダンス・タスティク」とバッハ「アリオーソ」、翌8月17日のアンサンブル会ではシューベルトの「ます」(第4楽章)とゴルターマン「レリジオーソ」他を演奏する予定が入っている。新曲をさらうのはちょっと忙しい。とはいえS先生から今月中に決めるようにとのお達しがあった。

教室変更の前まで使っていたスズキ教本は第5巻の途中まで進み、残りは最後の1曲のみ。ゴルターマンの協奏曲第4番の3楽章が手付かずのままとなっている。これをやろうかと思い弾いてみたが・・・お稽古名曲だからなのか。テクニックの練習には好適だが、曲想に子供っぽいところがあって共感できない。

面白く思えない曲を2ヶ月も練習するのは遠慮しておきたい。以前のスズキメソードの教室なら有無をいわさず弾かされただろうが、今の教室にはそういう縛りはないので。

ゴルターマンの代わりに探したのが、シューマンの「3つのロマンス」作品94。元はオーボエとピアノのための音楽。チェロ用編曲譜が出版されている。1曲めと3曲めは物憂げな気分が充満していて、ため息をつくようなほの暗い雰囲気は、いかにもこの作曲家らしい。中間の曲は晴れやかで甘美なメロディを歌うかと思えば、途中で転調して深い陰影も宿す。

この曲集は、マイスキーが第1曲だけを2度レコーディングしている。1回めは比較的端正な演奏。2回めの録音はアルゲリッチの伴奏で、幻想味がより濃厚となり、スローテンポでこってりと歌うマイスキー節が全開モード。凄いことになっている。2曲めと3曲めのチェロによる録音があるのかどうか、探してみたがわからなかった。似たような曲である作品73「幻想小曲集」のチェロ演奏は結構あるのだが。

元がオーボエ曲なので重音とかは無い。ややこしい分散和音も無い。譜面は一見簡単そうに見えたものの、音程を取るのがとても難しい。オクターブを跳躍する場面とかが結構出てくる。3曲の中ではメロディがきれいな2曲めが一番弾きやすく思えた。そうはいっても、なめらかに音楽的に演奏するのは簡単なことではない。来週のレッスンの時に楽譜を持参して、先生のご意見を聞いてみようと思う。


You Tubeビオラの川本嘉子さんが演奏したビデオがあった。チェロよりオクターブ高い音で弾いている。すばらしい美音。第1曲と第2曲を収録。




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