オケの練習

毎月2回ある定例のオケ連に出た。今回、初めてソリストが来られ、ラロの「スペイン交響曲」を重点的にやった。交響曲といっても実体は5楽章まであるバイオリン協奏曲である。

4月から独奏が入らない状態でこの曲の練習を続けてきたが、ソロが活躍する場面では、オケは休符がちになる。ちょこっと弾いては休み、また弾いては休みの繰り返しが多い。はっきり言って、チンプンカンプンの連続だった。

今回はソロがその穴埋めをしたから流れがつながり、な〜るほどとなった。音楽の構造がようやく分かった気分である。CDを聞けば理解できそうだが、実際にオケの中で弾いて体験する方が、よほどわかりやすい。

バイオリン独奏は30代前半ぐらいのスリムな女性奏者だった。小柄な人が中低音を図太く唸らせる弾き方をする。へぇ〜っと感心。チェロに比べたら随分と小さいバイオリンから、チェロも顔負けの低音を引っ張り出していた。あの音量と押し出しの強さ。プロの演奏はさすがである。

で、わたしはというと、昨日からやっているベルリン・フィル・トップ奏者のマル秘テクニック(弓に装着した輪ゴム)の効用をオケ練でも試していた。

結果は・・・ダメ。

ラロのスペイン交響曲はやたらとピチカートが出てくる。アルコとピチカートが頻繁に交錯する場面では、輪ゴムは無用の長物でしかなかった。ピチカート用に弓を持ち変える時に、小指にひっかけた輪ゴムが邪魔するのである。輪ゴムを装着すると弓使いに多少の制約を受けるデメリットがある。それが出たようだ。





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