チェロのレッスン 99

先週、S先生は弓のアイレットが壊れてお困りだった。当座のつなぎに使われたのはJPベルナール。今日は修理から戻った先生のモリゾと交互に弓を替えながら弾いて下さった。

モリゾは軽い弓(たぶん75g前後)なので、音も軽くてソフト。玄妙な響き、もやがかかったようなおぼろげな風情が浮遊感を伴って広がった。一方、ベルナールに持ち換えると、濃厚でしっとり。質量を感じさせるビロード調の音に一変。フワフワのホイップクリームが、こってりしたビターチョコレートに変貌したような感じである。あまりに音が違うので、別の楽器に交換したみたいだった。

S先生のチェロ(古めのジャーマン)は、もわ〜としたソフトフォーカスな音が出る。わたしはそういうキャラの楽器と思っていた。しかし、弓を交換して弾いてくださったため、もやもやの理由がわかった。弓の重量と音の厚みや濃さは比例する。弓の性能を重視する楽器屋さんがいるが、そのとおりだと思う。http://sasakivn.com/blog/?p=2230

曲のレッスンは相変わらずシューマン。今日は2曲目まで進んだ。進んだといってもとりあえず、通して弾ける段階まで進んだだけ。まだ音楽的な表現や音色のことまでは手が回らない。本番は10月11日だが、9月13日にピアノ合わせがある。2週間足らずでどこまで弾き込めるか?




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