グループレッスン 83

10月11日の発表会に向けて最初のピアノ合わせがあった。わたしが弾くシューマン「ロマンス」のピアノパートは、結構活発な仕事をしている。チェロが休符で弾かない時のピアノ演奏に思わず聞き惚れていたりすると、次の入りが間に合わなくなる。

最初はそんなものだろうが、ピアノの先生があぶない箇所をいくつかピックアップして下さり重点的に合わせる練習をした。タップリした音量で弾きたいところだが、現状は落ちずに弾き通すことで精一杯。ピアニストはサクサクと弾き進んでいく。スローなもっさり演奏は避けたいので食いついていったが、ポジション移動の幅が大きいので大変だった。

30分の持ち時間が終了した後、昼休みの休憩となり、他のメンバーは近所のコンビニにお弁当を買いに行った。わたしとピアノの先生は、買い出しに出ずに居残り。みなさんが買い物から帰って来るまでの間、25分ぐらいだっただろうか。わたしがシューマンの復習を始めたら、ピアノの先生が合わせてくださった。ということで、今日は合計55分ほど練習が出来た。後で録音を聞いたら、リズムの乱れ、不必要なアクセント、中膨らみなど問題点がいっぱい。 2週間後の2度目のピアノ合わせまでに重点的にさらっておこうと思う。

他のメンバーは、バッハの無伴奏組曲とか、ヴォカリーズ、ユモレスク、愛の挨拶などおなじみの名曲を選んでいたが、その中に1人だけ毛色が違う選曲をした人がいた。年配の音楽通T氏が、現代作曲界の重鎮アルボ・ペルトの「鏡の中の鏡」を弾いたのである。チェロは付点2分音符と付点全音符しか出てこない。技術的には難しくないが、延々と似たようなフレーズが続くため、数えるのが大変そう。T氏は呻くような音色で弾いて、ペルトっぽい渋味を出しておられた。バッハとグノーの「アベマリア」を連想させるような音楽である。




鏡の中の鏡



シューマン「3つのロマンス」見事に流暢な演奏

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