グループレッスン 94

ウェルナーをやってから合奏曲(ムーン・リヴァー)の練習といういつものメニューをやった。私と一緒にファーストを担当するT氏は腰痛で欠席された。腰痛ではチェロも弾けないからお気の毒。

レッスンの後はY夫人邸に移動して4人(私と女性3名)でさらに練習を重ねた。各パート1人ずつでの演奏は、午前中のグループレッスンの時より合奏精度が上がっていた。互いに相手の音が良く聞こえるので合わせやすいのだ。

その後、かねてより松脂は何を買ったらよいかの相談を受けていたレッスン仲間のMさん(女性)をY夫人邸にお誘いして、松脂お試し会をやった。私が集めた各種松脂10種類ほどを持参して次々に試してもらったところ、Mさんはベルナルデルの松脂(青い布ポーチ入り)を気に入ったという。バイオリン用にはメジャーな松脂だが、チェロではおとなしくなりすぎる印象を持っている。Mさんにはそれがいいらしい。控えめな人柄なので合っているのだろう。Y夫人は、ミランのJADEがお気に入り。抹茶羊羹みたいな色の製品である。夫人が愛用しているコルスタインより粒子が細かくややマットな音色になる。しっとりとしたまろやかな吸い付き感がお好みなのだそうだ。

休憩の後、持ち寄ったチェロと弓を各自が交換して合奏練習を再開してみた。他のメンバーの楽器を触ってみるのは面白い勉強になる。中には駒脚の位置がずれていたり、弦高が高すぎたりと、調整の必要があるものも見つかった。オーナーは、そういう状態に慣れているため、案外と不調には気がつかないところがある。また東欧の量産楽器を買って以来、3年近くの間、一度も調整に出してない人もいた。工場出荷時には大雑把なセッティングしかしてないのが普通である。楽器本来の実力を出してやるには専門工房での細部の調製が必要だから、私が贔屓にしている弦楽器工房を薦めておいた。眠そうな鳴り方をしているのが、スッキリと目を覚まし、晴れ晴れと歌い出すようになるだろう。




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