チェロのレッスン 114

ウェルナーのニ長調の練習曲を最初にやり、拡張のフォームを確認した。私は1の指の音程を高めに取る癖がある。スクロール側から駒側に向かって指を下に向けて斜行させて弾くため、1の指は下がり気味(=音程高め)となる。毎回、S先生から直すよう指摘されているのだが、曲が難しくて、とっちらかってくると、悪い癖が出る。指を丸めて弦を押さえるバイオリン奏法の構えがチェロに影響しているためである(弦楽アンサンブルの指揮者の先生からも同じことを指摘された。指揮者の方もヴァイオリンからチェロに転向した経験がおありなので、同じ問題を抱えているとのこる角度が逆になる。40年やっているバイオリンの弾き癖はなかなか抜けない。

続いてバッハの無伴奏チェロ組曲第1番を見ていただいた。一応、全曲を練習していったので順番に弾いた(弾いたといっても楽譜を音にするだけのレベル。まだ音楽的な演奏には程遠い)。フィンガリングや音程の細部を見ていただいたが、大幅な修正が必要になったのはサラバンドだった。スローテンポでしんみりと弾く曲である。重音が渋くて浪曲的なイメージもある。ゆるゆると弾いたら、4分の3拍子のリズム感がなくなっていた。8分音符も16分音符もズ〜ルズ〜ル。早速、先生のチェックが入って、リズムの刻みを確認した。帰宅してメトロノームを取り出して、イット、ニット、サント・・と数えながらやってみた。超スローテンポで3拍子のビートを意識しながら弾くのは難しい。


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