バッハ 教会カンタータ全集 鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン(55SACD)

バッハのカンタータ全集録音はいろいろ増えてきた。最初の全曲録音はレオンハルトアーノンクールの共同作業によるものだった。曲数が多いため1970年から1988年までかけて、ふたりで分担して録音したワーナー盤(昔はテレフンケンレーベルから出ていた)。少年合唱を使った古風で雅な趣がある録音。この後、リリング盤がヘンスラーから出て、コープマン、ガーディナー、ピーター・ヤン・リューシンク、鈴木雅明バッハ・コレギウム・ジャパン盤などが続々と発売された。ヘンスラーとブリリアントのバッハ全集に収録されたリリング盤とピーター・ヤン・リューシンク盤の2種類は、バッハ全集自体の値下がりにより随分と買いやすくなった。

SACDによる全集は鈴木盤だけという。録音は確かに優秀で演奏も爽やかでいい感じである。惜しいことに55枚組のセットの内、1枚だけかなり目立つこすり傷が付いていた。セットものに多い紙袋入りならありえる事態だが、こちらは立派な(?)プラスティックケースに入っている。ケースに接触して出来た傷ではなさそう。

バッハのカンタータ全集はそうそう買う機会がある商品ではないので、購入した店に問い合わせたところ、メーカー対応になるため発売元に直接申し入れて欲しいとのことだった。輸入しているキングインターナショナルによれば問題のディスク15は同様の不良品によるクレームが頻発しているのだという。メーカーのBIS社(スウェーデン)から発売元に送られてきた代替CDにも大小の傷があるそうで、キングとしてはお手上げ状態らしい。

送られてきた交換ディスク(比較的状態の良いディスクを選んで2枚同封してきた)にも軽微とはいえ傷が有った。2枚ともB品。2枚送付してきたのは、現段階で出来る誠意を示したことになるのだろう。わたしが買ったのは再生産のセットだが、昨年初版を買った知り合いからの情報ではSACD層に違う曲が入っていたため1枚交換となったそうだ。




にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村