弦楽アンサンブル #11

バッハ「ブランデンブルク協奏曲第3番」とエルガー「弦楽セレナーデ」の最終回。公開練習(演奏会)をやった。私が所属する弦楽アンサンブルは、普段の練習を楽しむ趣旨の団体で、練習会場もコンサート専用の小ホールを使っている。音楽と関係ない雑用が多くて負担になる定期演奏会は一切しない方針とはいえ、時々メンバーの関係者(知人、友人、親族)を招いて公開練習と称する演奏会をやる(同じ主催者=地元新聞社が併設する2管編成のオーケストラも定期演奏会はしない)。今日のお客さんは口コミで集った30〜40名ほどだった。

私はバッハではチェロを、エルガーではファースト・ヴァイオリンを弾いた。バッハではヴァイオリンは3パートに分かれる。エルガーは2パートのため曲間で席替えをする。その合間にチェロを舞台に残してヴァイオリンを取りに行き、下手側のファースト・ヴァイオリンの末席に滑り込んだ。

そこでヴァイオリンを弾いていたら、案外、周囲のヴァイオリンの音は聞こえないものだと思った。特にコンミスのソロが出てくる場面は、随分と遠くで鳴っている感じがした。一方、チェロを弾いた上手側ではヴァイオリン群の音は鮮明に聞こえた。ソロ(ブランデンブルク3番の2楽章のアドリブ演奏)もたっぷりした音量で朗々と響いてくる。ホールの音響特性なのかもしれないが、ある程度離れた方が聞こえやすいみたい。下手側では反対側のチェロの音がよく聞こえていたし。

次回の練習はテレマンビオラ協奏曲をやる。この曲はチェロで乗る予定。テレマンは2回で終了し、その次からベートヴェンの弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調弦楽合奏版)が始まる。7楽章もある大曲でチェロで乗るかヴァイオリンにするか、まだ決めかねている。今日の舞台での音響効果を考慮すると、上手側で弾いた方が全体の音がよく聞こえる。となるとチェロか。普通の曲ではチェロのパート譜は音符の数が少ないからヴァイオリンより楽だが、この曲はそうでもない。ヴァイオリンと同じ細かい刻みを担当する場面が多い。大柄な楽器でヴァイオリンみたいに細かく素早く弾くのは大変そう。



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