ヴァイオリン教室#35

グループレッスンは1年が経過し、皆さんめでたく新年度を迎えられた(チェロ教室では2年目に入る際に高齢者2名が抜けたが、こちらは全員残っている)。 今回はI先生とO先生の2人による指導だった。

前半の1時間は「新しいバイオリン教本」第1巻60番、61番「ト長調音階でのリズムとボーイングの練習」をやった。G線を半弓、全弓を混ぜてベタ弾きしてから、D線、A線、E線も同じ指使いでやった。最初はフォルテ、次にピアノで。私がG線を弾く様子を見ていたO先生から、右手首を曲げ過ぎているとの注意を受けた。

私はG線を弾く時は右肘を低めに構えて、弓をつまみ上げるというか吊り下げるというか、そんな形で持つ事が多い。バロック・ヴァイオリンを弾くピリオド派の人たちの姿勢と同じになる。といってもバロック奏法を真似しているのではなく、●十肩を経験すると肘を高い位置でキープするのがしんどいため自然に肘が下がるだけ。

O先生がやっている近代奏法では、もっと肘を高めにして手首の曲がりを減少させ水平に近くなる姿勢で弾くことになる。結果、弓に圧力が加わって強い発音が可能になる。という理屈は分かるが、そういう姿勢を取るとタダでさえ動きが悪い肩がいよいよ困ったことになる。強奏が必要な場面は我慢するとしても、普段は肘が低めになってしまうだろう。弾くというより響かせるイメージで弓を軽くすべらせる感じ。

後半の1時間は前回と同様にロシアで使われている子供用テキストの左指の練習曲をやった。指1本だけで弦を押さえ、残りの指は浮かせておくパタパタ運動のエクササイズ。指の筋トレ運動だから指板を叩きつけるつもりで強く指を下ろす。弦を押さえるたびにパンパン、ポンポンと音が出るくらいで丁度いいのだそうだ。

そんな練習をやりながら、私は左の親指の位置をネックの上に出したり、ネックの下に引っ込めたりと、いろいろ実験してみた。チェロを弾く時にネックから親指が飛び出すのを注意されるのは、ヴァイオリンの構えの癖が出ているため。なのでヴァイオリンでの親指の位置を改めて確認してみた。

親指を高めに出してネックを深く握ると小指を押さえる際に有利な角度になるが、浅く握ると弦に触れる指の角度が水平に近づくため重音では不利になる。チェロではいつも浅く握る姿勢を推奨されるのは何故だろう。拡張が必要な場合は、親指を浅めにつけてないと具合が悪い。一方、深めに握ると弦を押さえる指の角度が鋭角になる=力が強まるので有利な気もする。結局ワンパターンでやるのではなく、必要に応じていろいろ変えてみるのがいいのかもしれないと思う。




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