ヴァイオリン教室#44
「新しいバイオリン教本」第1巻の58番「ト長調音階」の練習からスタート。G線で1から4の指まで使う練習をD線、A線、E線でも繰り返す。ニ長調、イ長調、ホ長調の音階練習ということ。4の指まで上がって、3、2、1と戻って来る時に1の音程が怪しくなる生徒がいた。1から4までの指を押さえる時の手の型を途中で崩してしまうから音程が不安定になるのだ。1の指の位置に注意しましょうという指摘はもっともだが、1の指の位置がずれないためにはどうしたらよいのか?そのコツが分からないと初心者にとっては根本的な対処法にならないと思う。
次に前回同様65番〜70番の付点音符の練習をした。さらに71番フォスター「主人は冷たい土の中に」と72番ドヴォルザーク「ラルゴ」をやって、73番「狩人の合唱」の最後まで進んだ。73番では弓の使用範囲(全弓、半弓、4分の1弓)の区別の指定があり、曲の最後の重音の弾き方も教えていた。「狩人の合唱」は本来は勇ましい音楽だが、まだそういう表情を付けるところまではいかず、スローテンポでじっくり弾かせていた。この曲で「新しいバイオリン教本」第1巻は終わる。同じテキストの第2巻を買っておくようにとの通達があって今回のレッスンは終了。
その後、教室の幹事さんから9月にある地元オケのメンバーがやるアンサンブル会に、みんなで参加して弾きましょうとのお話があった。ところが参加希望を募ったら別教室でのレッスン経験がある1名しか手を上げなかった。演奏曲目はバッハ(本当はペッツォールト)作曲のメヌエット第3番だという。スズキ・メソードのテキストでは第2巻にト長調の前半が、第3巻にト短調に転調する後半が出てくる曲である。「新しいバイオリン教本」第1巻では♭が付いた調は習わない。まもなく始まる第2巻の28番「ヘ長調の音階」が♭の初出。メヌエット後半で出現するト短調の♭♭に困惑する人がいてもおかしくない。先生から♭系を教わっていないグループレッスンの進捗状況を考えると、皆さんが尻込みするのは仕方ないのかも。