ヴァイオリン教室#46

今日はO先生単独のレッスンの日だった。前半の1時間は「新しいバイオリン教本」第1巻の最後、71番フォスター「主人は冷たい土の中に」と73番「狩人の合唱」の2曲をさらった。特に「狩人の合唱」は、冒頭の元半弓から全弓につなげる箇所の食いつき方とか、中間部の四分音符と八分音符が交互に連続する箇所での安定したボーイングの方法などを細かく教えていただいた。先生に指摘されて改めて思い出すことも少なからずある。基本はおろそかにはできない。

O先生は9名の出席者の前を順番に見て歩かれ、私のところに来られたら弓の先半分でプルプルと震えが出ている点を目ざとく注意された。その時に使っていたフレンチモダンは、音に芯の強さと透明感がありお気に入りの1本だが、ときどき弓先がプルプルと震える現象が発生する。弦を噛む性能も今一つで上滑りして弓が流れやすい。この弓、何年前に毛替えしたか覚えてない。そろそろ替え時なのだろう(私は5〜6本の弓をローテーションして使うため毛替えの頻度が少ない)。

先生に指摘されてから弓をJ.A.VIGNERONに交換した。プルプル現象はピタッと消滅。ボーイングの技術的な問題点が、弓を変えたら一発で解消したなんてことは、思い当たる人も少なくないだろう。使い手と弓の相性があるから、値段が高けりゃいいというものでもないが、弓を添え物程度に考えている人(初心者に多い)は随分と損をしているかもしれない。高性能な弓を選べばすぐに解決する問題のために、不要な練習を繰り返し時間を無駄にするのである。高性能な弓は、それなりの値段はするが、高価な弓=高性能とは限らないので難しい。無機質な音色を我慢できるならカーボン弓を使ってみるという選択肢もある。カーボンは数万円で買える廉価品で十分。10万以上するものもあるが、安価な品と比べても所詮はカーボン。大差ない。竿の性能がしっかりしている弓の使い勝手を知るには、カーボンは悪くないと思う(カーボン弓で事足れりという意味ではない)。

後半の1時間はバイオリン2部合奏用の編曲譜を使って「エーデルワイス」を練習した。映画で歌われた有名なメロディを、みなさん気持ちよさそうに弾いていた。



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