へたっぴ会
来月18日に鎌倉の知人宅でサロンコンサートが開かれる。大学教授だった女性が離れの建物を改装して音楽会を開けるスペースを作ったのは数年前。ご当人は趣味でピアノを習っていて、サロンには蜂蜜みたいなとろ〜っとした甘
い音を出すスタインウェイのグランドピアノが1台、自宅の居間にはアップライトが2台置いてある。私がチェロのピッチを合わせるため鍵盤にちょっと触れたら、きらびやかな音が出て思わず「オヨヨ・・」となった。スタインウェイのゴージャスな音を聞くと、コンクールなどで選ばれる理由がよくわかる。
ここに年に１〜2回ぐらいの割合で友人が集まって「へたっぴ会」というホームコンサートを開催している。ピアノ、ヴァイオリン、三味線、歌などいろいろと披露され、音楽を聴きながら軽食をつまんで賑々しい女子会となる（過去2回参加してチェロを弾いたが、いずれも男は私だけだった）。
今年はチェロの他、ヴァイオリンも持参してバッハの「2台のヴァイオリンのための協奏曲」を弾く予定だった。先方にはピアノ伴奏譜をあらかじめメール添付で送った。私はセカンド・ヴァイオリンのパートを弾くので、そろそろ練習に励まないと・・・と思っていた矢先。
知人からメールが来て、ファーストを担当予定だった女性（たぶん60歳代後半）が手首を骨折したためバッハはキャンセルになったという。転んで手首と膝を骨折してしまったそうだ。前傾姿勢で転倒して打ち所が悪かったのだろう。手と脚の両方を骨折とはお気の毒。ドッペルコンチェルトは流れたが、その代わりにヴァイオリンで何か弾けというリクエスト。最近やった老人ホームの慰問演奏会で弾いた曲（懐メロ）を数曲選んでピアノ伴奏付で弾いてみようと思う。チェロはバッハ「無伴奏組曲第2番」の予定。三連休に車で鎌倉に行くので、知人宅がある八幡宮界隈の道路はすさまじく混み合っているだろう。毎回、あの辺の渋滞には呆れる。
