ヴァイオリン教室#49

今日はO先生おひとりによるレッスンだった。前半の1時間はロシア語で書かれた練習曲の譜面が配布され、重音(片方は解放弦)を弾きながら音階を上がったり下がったりの練習をした。全弓のアップボウで重音を弾いていると、弓元でガリっとなりやすい。解放弦を同時に弾くので、右手の指は丸く構えて弦を押さえないと具合が悪い。トンネルを上手に作る必要がある。昔習った先生からは、「右手の中に卵かひよこを入れたつもりで、つぶさないように注意しながら弾きなさい」と言われたものだ。

後半はボーイングのチェックをしてもらった。右腕の脱力と上腕の重みの乗せ方の指導を受けた。解放弦を全弓で弾く練習をさせて、先生は生徒を一人ずつ順番に見て回られた。おおむね、肘から手首にかけての使い方はみなさん上手になってきているのだが、右肘から右肩の上腕部の使い方がうまく出来ていないとのこと。

私も同様で、右肩と肘と手首がアトランダムに動いているのでもったいないとのこと。そこで、先生のボーイングを観察したら、システマチックに右腕が動いていて、見た目にも安定感がある。肩、肘、手首の動きがパターン化されている様子で、不必要な無駄な動きが無い。

上腕部の重みを弓に乗せると、噛みつきが増して発音が改善されるとのこと。現状は主に肘から手首の先を使って弾いているため、上腕部はあまり意識してなかった。〇十肩の影響もあり、肘を体側にくっつけ気味にする傾向があるのだが、それはよろしくないそうだ。

先生に私の右腕を支えてもらい、腕をぐったりさせて上腕部の重みを感じる練習をしたら、確かに発音が強くなった。腕の重みを使うよりも、筋力で弓を押さえて鳴らしてしまう弾き方が状態化していたので、今日のレッスンでは自分のフォームの改善点を意識することとなった。肩、肘、手首を規則的に制御して連動させるボーイングの練習は、チェロでも役立つと思う。こういう発見があるから基礎練習は侮れない。O先生のレッスンは目からうろこが落ちるような話が多い。




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