ヴァイオリン教室#55

O先生単独の指導日だった。前半はテキスト1巻の36番「メリーさんの羊変奏曲」と音階練習などをさらい、後半は2巻に移行して8番モーツアルトの「五月のうた(原題を直訳すると春へのあこがれ)」とロシア語のテキストを使った重音練習を重点的にやった。私のボーイングを観察された先生は、弓を返す時にサッと素早く返しているのがよろしくないそうで、じっくり時間をかけて丁寧にリターンさせるようにと注意された。弾いている音を最後の最後までじり貧にしないで、たっぷりと同じ音量で太く鳴らし切るには、弓の返しを意識し過ぎたり、焦ってはいけないということだろう。その他、全員に対しての注意事項として、メロディを歌い過ぎないようにとの注意もあった。簡単に弾ける曲なので、いい気分になって演歌調のこぶしを聞かせるようなタメの入った弾き方はダメということ。

教室の幹事さん(女性)が使っているサブ楽器のフィッティングを黒檀からローズウッドに替えたいそうで、顎あてとテールピースを入れ替えて様子を見てもらっている。ドイツ製の新作楽器で発音がぼやけるというかパリッとしないので、タングステン製のテールガット「エクセレントーン」を奢ってみた。反応が速くなり音量も増えたと当人は喜んでいたが、高価なワイヤーだから楽器に釣り合うかどうか疑問も残る。駒が薄いのでそちらの手当が先だろうと話しておいた。専門工房になかなか持ってゆかないのは何故?

最近は急な仕事が入ってしまい、そちらで忙殺されているため楽器の練習はご無沙汰している。バッハの練習も個人レッスンもお休み中。チェロを弾かないので左手親指付け根の慢性的な腫れが消えた。ヴァイオリンの2時間のグループレッスンが随分と長く感じられた。日々の練習をサボると身体が付いてこれなくなる。



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