ヴァイオリン教室#58

新年最初のレッスン。今日は先生2名による指導日だった。前半は「新しいバイオリン教本」第2巻26番、30番の変ロ長調の音階、31番のヘ長調の音階をやってから、33番「きよしこの夜」の続きをさらった。

休憩後は5番のト長調の音階に戻り、6番ト長調の分散和音もやった。5番は全音符での練習の次に八分音符の音階練習が出てくる。O先生によると八分音符の練習は案外難しいとのこと。弓の速度が速くなるため、ぶれないでピタリと同じ場所で弓を吸い付かせ、なめらかな往復運動をするのがポイントだそうだ。ひとつずつの音に変なアクセントやこぶしを付けてはダメ。粒を揃えるために平滑なボーイングをこころがけ、上げ弓でも下げ弓でも同じに聞こえるよう練習するようにとのことだった。

最後は9番テレマンの「メヌエット」を弾いた。初めての演奏だったが割ときれいに揃っていた。この曲には、アクセント記号のある音、スタッカート記号のある音、その両方が同時に指定されている音、およびテヌート記号のある音が出てくる。私がそれぞれをどう弾き分けるのかを質問したところ、以下の説明がO先生からあった。

まず、アクセントとスタッカートが両方ついている冒頭の音は、中弓からスタートして一気に弓先まで弾き切り、急激にスパッと弓の動きを止める。次のアクセントのみの二分音符は、最初のアタックのみカチッと噛ませてくっきり弾き、その後はサラ〜と流して音を抜いて弾く。スタッカートのみ付いた音は、軽やかに弾むような感じで弾いて重くならないよう注意。どの音も歯切れよく弾き始めるので、音を出す瞬間に注意を払う必要がある。音が出てから、何とかしようとしても手遅れ。鳴り始めた後のニュアンスは、それぞれ弾き分けることになる。

繰り返し後のテヌート指定がある音は、大切に弾くよう気持ちを込めると自然にテヌートになるとのこと。音をギリギリまで拍いっぱいに伸ばして弾いて、重みのある濃い音を出すのがよいとの説明だった。テヌートの次に出てくる八分音符4つは、歌い込み過ぎないよう、軽くさらっと弾くのだそうだ。ここのようにテヌート指定がある場合のフレーズの歌い方は、テヌートのある最初の音を濃い目に弾いて、その続きの八分音符はあっさりと弾くようにとの意味が隠されているとも。テヌート指定が無い場合は、後半の八分音符を濃い目に弾く場合もあり得るとか。実際に音に出してサンプルを聞かせてもらえたのでわかりやすかった。

先生が肝心な箇所の説明をしない場合は、説明をリクエストしないと、レッスンはわかったようでわかってないまま流れていってしまう。生徒の半数は経験者で、今更のことは質問しない。一方、初心者は何を聞いていいのかさえ気が付かない。





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