ヴァイオリン教室#59

「新しいバイオリン教本」第2巻の5番「ト長調の音階」からスタート。この課題には「音階の下降で4の指を押さえる場合、まず4の指を取り、すばやく3の指も押さえることが望ましい」と注意事項が書いてあるが、4の指だけ押さえ、3の指、2の指、1の指は指板上でパタパタ浮いている人が少なくなかった。いちいち指をパタパタさせていたのでは音程が危うい。左手の構えのフォームを決めたら崩さないことが肝要で、そのためには4を押さえると同時に3,2,1も同時に音程を取れる形で一緒に押さえる癖をつける必要がある。

4とか3の指は筋力が弱いから、指をまとめて押さえないと弦をしっかり押さえつける力が加わらず、音が不安定になったり、かすれたりする原因になる。この点は5番の音階練習の肝の部分だろうが、先生の話は右手のボーイングのことに集中している。それでは不十分なので、「音階の下降で4の指を押さえる場合、まず4の指を取り、すばやく3の指も押さえることが望ましい」とテキストに書いてありますが、それをやると、どういうメリットがありますか?と質問して注記事項の存在を喚起した。

私の隣にいた女性に浮き上がってパタパタしている3の指をつついて「この指は上げないで弾きましょう」と注意したら、すぐに出来るようになった。しかし、先生の補足説明を聞いても意味を理解出来ず、相変わらずパタパタ運動をしていた生徒もいた。おそらく自分の弾き方が悪い例なのだとストレートに指摘されないと、他人事と思っているのだろう。

その後、7ページに解説が出ている「デタシェ」と「マルトレ」の弾き方の違いについての実践的な説明があった。「デタシェ」の場合は音量を均一にキープし、べたーっと弾き継ぐことが重要。抑揚をつけてはいけない。「マルトレ」は車の運転ではやってはいけないとされる「急発進」と「急ブレーキ」の繰り返しをするようなもの。弦に弓毛を噛ませて一気に弾いてピタッとストップ。テキストには「おもに人差し指で弦に圧力を加え、運弓がはじまったらすぐにその圧力を抜く」と説明されている。「人差し指で弦に圧力を加える」という箇所が、弦を噛むという動作になる。噛みっぱなしではガリガリ・ギーギーいってしまうので、すぐに圧力を抜くことになる。この一連の動作がもたもたしていてはダメ。

後半は9番のテレマンメヌエット」をさらい、アクセント、テヌート、スタッカートのそれぞれの運弓による表情の付け方の違いを勉強。続いて10番「若き日の」に進んだ。この曲では、「ポルタート」(タイでつないだ二つの音符のそれぞれにテヌート記号が付いているケース)の弾き方の説明を聞いた。呑み込みがいい生徒ばかりではないので念のため「テヌート」がない場合はどうなりますかと質問し、単なる「タイ」と「ポルタート」の弾き方の違いを実践してもらった。

4分の3拍子の曲の一小節に四分音符3つが並んでいて、2番目と3番目がポルタートになっている場合、あるいはスラーでつながった四分音符2個の次に単独の四分音符がくる場合、弓の配分を考えないと弓が足りなくなるから要注意。また3拍子の強拍、弱拍の順番を考えて弓の配分や圧のかけ方を注意するようになどの指導があった。不自然なアクセントが付かないように弾くための気配りが必要ということ。





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