チェロ・アンサンブル #39

今日はO先生の指導日だった。年度初めで多忙な人が多く欠席者続出。過去最低の3名でのグループレッスンとなった。個人レッスンに近い状態での2時間は非常に有意義だった。(ラッキー♪)

最初に解放弦でのボーイングの練習をした。チェロらしい濃厚な音を出すための腕、肘、手首の使い方を見直す趣旨。続いてサポージニコフ教本の13番と14番をさらった。13番は楽譜の2段目の5小節のG線のF、7小節に出てくるC線のCは移弦に際して弓圧が抜けがちで音がかすれやすいので、しっかり押し込んで芯のある音で弾くよう注意があった。弓順を変化させる課題もやったが、楽譜に書いてないスラーのかけ方を変えて弾くのは案外難しいもので、3名とも焦った。

14番は1段目の5小節から7小節にかけてがポイント。1弦おいた隣の弦に移弦する練習になる。音が上下にアップダウンを繰り返すためギクシャクしがちだが、ここは音楽的なフレーズが2段目の最初の小節に向かって閉じてゆく経過部分のため、音圧をコントロールしながら、徐々に落ち着いたしっとりした雰囲気で歌うことが肝要。デクレシェンド記号がある2段目の最初に向けて多少のリタルダンドをかけてもいい。2段目の2小節からはメゾフォルテとなって新たなフレーズが始まるので、呼吸を入れて表情を変える。その後は徐々にデクレシェンドしながら歌い収めてゆく。短い練習曲だがやるべき課題は少なくない。祈りの音楽のように気持ちを込めて歌う練習をするには格好の教材といえる。今日は3人しか出席者がいなかったので、各個人によるソロ演奏を主体にしてO先生にじっくり見ていただいた。適切なアドバイスを受けた後は、それぞれの演奏が見違えるように良くなっていた。大人なので理解力があるから、きっかけを適切に教えてもらえば、すぐに結果に結びつく。

練習終了後、この春定年退職されたレッスン仲間と昼食しながら、いろんな話を伺った。2〜3月に5週間にわたって欧州音楽・美術鑑賞三昧の旅行をしてきた方なので、ベルリン、アムステルダムドレスデンライプツィヒ、パリなどで聞いたコンサートやオペラの話を聞かせてもらった。クラシック音楽の話題で盛り上がれる人は、チェロ教室の中では少数派。この手の会話はめったにない。





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