ヴァイオリン教室 #82

10月のアンサンブル会で合奏予定のヘンデル「ブーレ」の練習からスタート。スズキメソードのヴァイオリン教本に掲載されている曲である。私は数年前、
スズキのチェロ教室でも同じ曲を習った。


譜面にはクレシェンド、デクレシェンド、リタルダンドなど各種指定が細かく入っている。往年のロマンチックな演奏スタイルを推奨しているため、現代のバロック演奏とはかなり様相が異なる。こってりと盛るスタイルを喜んでいた時代の遺物である。教本通りに弾くと時代錯誤に思えてくる。思わせぶりなリタルダンドとか、先生の模範演奏を拝聴しながら苦笑してしまった。メンゲルベルクフルトヴェングラーのバッハは、確かにそうだった。

休憩後は「新しいバイオリン教本第2巻」の34番「トルコ行進曲」、35番「ドンジョバンニメヌエット」、36番「マジャール人の踊り」の3曲を練習した。O先生のピアノ伴奏に合わせた「マジャール人の踊り」はプレストに近いテンポで弾かされた。徐々にテンポを速めて切迫感を出すのがハンガリー風とかで、先生が煽ってくるので焦った。快速テンポにお手上げの生徒もいたが、先生は気にしてない様子。 もたもたと演奏するのが常だったお教室が様変わりしてる。私は前回のレッスンを休んだのだが、その回に何かあったのだろうか?

次回のレッスン用にとモーツアルト「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(第2楽章)のフルート合奏用3部編曲版が配布された。O先生が「ポジション移動が出てきますが、やってみましょう」と平然と宣言されたので、またしても驚いてしまった。まだテキストに出てこないサード・ポジションを今の段階で使う場合、ファースト・ポジションでつまづいている生徒はどうするのだろう。とはいえ、いつまでも同じレベルから先に進まず足踏み状態なのも嬉しくない。レッスンをテキパキと進める方針は歓迎したい。



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