ヴァイオリン教室 #86

「新しいバイオリン教本第2巻」38番と40番(変ロ長調の音階練習)の復習3回目。40番は1の指、2の指、3の指の順に弦を押さえてゆく。2の指で弾いている時は1の指を弦から離してはいけないし、3の指で弾く時は、1と2の指を弦から離さない。4の指で弾く時は1、2、3を押さえたままにするといった指示が長く伸びる点線で記されている。音程を取る手と指の型を崩さないための練習だが、3とか4の指で音を取る場合、1や2の指に力を入れたままでいると手全体が突っ張って柔軟性が失われる人が少なくない。その対策をO先生に伺ったら、1や2の指を待機させる時は軽く弦に触れる程度の押さえ方でいいそうだ。そうしないと2と3の指の間隔を拡張する必要がある場合には苦しくなって十分に広がらなくなる。3と4の場合も同様。特に4の指が正しいポジションに届かないで音程が下がってしまう時は、ネックの上から回り込むような感じで小指の関節に丸みを与えながら伸ばす練習をするといいそうだ。掌の中心部に力が入り過ぎて硬直させてしまう人が多いので、そこを柔らかくさせる意識を持つ必要があるとも。無駄に力むと指が強張ってしまってスムーズに伸びなくなるから、柔軟性を持たせるための脱力に注意するということだろう。40番は単音で弾く練習と重音で弾く練習方法が記載されているので、それも実践した。重音奏法で弾く時は、指が強張ってしまい騒音奏法になりやすい。41番「アレグレット」ではスタッカートの付いた音は直線的にスパッと切るようにとの説明を受けた。

憩後のレッスンは、ピアノ伴奏を付けてヘンデル「ブーレ」と「星の世界(いつくしみ深き)」を練習した。スズキメソードの教本に掲載されているヘンデルの楽譜には、p、pp、mf、f、クレシェンド、デクレシェンドなどの記号が細かく記入されている。それらは作曲者のヘンデルが付けた記号ではなくテキストの編集者によるものなので、忠実に(過剰に)反応してわざとらしい濃い表情を付けて演奏する必要はなく、もっと自然にさらっと弾いた方がいいとのこと。バロック楽器による演奏なども聞いてみるといいでしょうとも仰っていた。楽譜に書いてあるクレシェンド、デクレシェンド記号の否定はされなかったが、今風のバロック演奏はデジタル的に弱音と強音を切り替えるので、それを参考にして弾いたら、だいぶ様子が違ってくるだろう。今日はグループレッスンを主宰する地元オケから派遣されている幹事さん2名がともに欠席した。皆で14時45分から始まる予定のレッスンを待っていたが、定刻になってもO先生が現れない。開始時間を15時15分と間違えていたそうで、大幅遅延でレッスンが始まった。アマオケが経営するお教室のせいか、こういう連絡ミスも起こるようだ。


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