毎年恒例のへたっぴ会
今日は鎌倉の知人宅で毎年行われている「へたっぴ会」に参加し、チェロとヴァイオリンを弾いてきた。12月中旬の日曜午後、八幡宮近辺の人出はいつものように多くて混雑していた。しかし道路はひどい渋滞もなくスムーズに流れていた。
1時半からリハーサルが始まり、まずはチェロのレッスン仲間との2重奏曲(オッフェンバック)から。私はチェロ独奏で「白鳥」「鳥の歌」もやるのでピアノ合わせも。その後、バッハの2台のヴァイオリンのための協奏曲の第1楽章のリハーサル。私はセカンド担当で、ファーストの女性とピアノ伴奏者とは初顔合わせ。スタインウェイのグランドピアノがゴージャスに鳴り過ぎて、ヴァイオリン二人はお互いの音がよく聞き取れない。ヴァイオリンだけで再度合わせて入りの確認などをやり、もう一度ピアノ伴奏を入れて弾いておいた。
3時からの本番では10名位ぐらいの人たちが次々に演奏を披露した。単独でピアノを弾いてグリーグ「ピアノソナタ」とかショパン「ノクターン」、バダジェフスカ「乙女の祈り」 その他。連弾でベートーヴェンの交響曲第6番と第7番の第1楽章を弾いた組みもあった(たぶんリスト編曲版)。フルート、クラリネットの演奏や、三味線で木更津甚句を演奏した女性がいたりといろいろ。
参加者はシャンパンを飲みながら、各自が持ち寄った手料理などをつまんで聞いていた。チェロ仲間の女性が持ってきた油揚げの肉巻きは薄味ながらこくがあって「料亭の味」と好評。海苔巻きの要領で、切り開いた油揚げに生卵を塗り、具入りひき肉を巻いて出汁で炊き上げるとか。レシピを聞きにきた人にそんな説明をしているのを小耳にはさんだ。ギリシア留学の経験があるフルート女史は昨年同様「ムサカ」を持ってきてくれた。フランスパンを刳りぬきモッツアレラチーズその他の具材を詰めた品とか、昨年評判が良かった料理は今年も主催者がリクエストして再度のお目見え。その他、家庭菜園でとれた手作り野菜のサラダやクッキー、ケーキ、饅頭、果物など盛りだくさん。
2時間の演奏会で弦楽器の出番は後半だった。床暖房は弦楽器に好ましくないため、暖房が入らない部屋の隅にチェロを置いていた。防音対策の2重サッシとはいえ外気温が一桁の天気では、窓際に座っていると人間も楽器も冷えてくる。待機している間は手袋をしていたが、本番では冷たくなった楽器でガサガサと演奏してお茶を濁した。使い捨てカイロを持ってきて手を温めておくべきだったと反省。