チェロ・アンサンブル#71

台風の影響で9月のレッスンが1回中止になったため、1か月ぶりのO先生の指導となった。メンバー5名全員が出席、「サポージニコフ教本」は広いポジションの練習曲の74番ニ長調と75番ロ短調をやった。いつものようにシンプルに書かれた短い譜面に落とし穴がいくつか仕掛けてある。メンバーの音程が揃うまでに時間がかかった。

 

 休憩後はゴルターマンの「ノクターン」の4回目。順次担当パートを入れ替えるため、前回3番だった私は2番に移動。2番は途中3小節だけト音記号に変わり、ハイポジションで弾く箇所が出てくる。いきなり跳躍するのはゴルターマンの曲にありがちのパターン。セカンドがこんなことをやっていたとは気付かなかった。

 

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今回1番を弾いた人は息をつめて弾いていた。落ちずに通して弾くだけで精一杯の様子で余裕は感じられなかった。今回で4つのパートを全員が担当したことになる。自分が弾かない他のパートが何をしているのかを知るいい勉強になった。

 

 メンバーの中に弓を買った女性がいたので、ちょっと触らせてもらった。スロヴァキア人でクレモナで学び、その後ラファンの下で修行。現在はパリで制作している若手弓作家の新作弓である。濃いチェコレート色の竿で軽め、腰はミディアム。新作にありがちの生っぽさが少なく、こなれたマイルドな音が出た。ソリスティックな個性は感じないが、穏やかで円満。彼女がこれまで使ってきた国産弓と似ていて使い勝手はよい。自分の好みで選ぶと同じような弓を買うことになるのだろう。私の場合、弓を選ぶ時はキャラが被るものは避けてきたから重複感は少ない。とはいえ普段使いは気に入っている1本、フレンチモダン( Joseph Arthur VIGNERON)に絞られ、他はコレクション状態になっている。

 

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