チェロ・アンサンブル#74

今月からO先生の指導が毎月2回となり、今日は12月の1回目。 6名全員が出席。最初に「サポージニコフ教本」の80番と81番をやった。80番はサポージニコフの曲で、移弦の練習がメインとなっている。アンダンテの速度で弾いたので難なくクリアしたが、アレグロになったら立ち往生しそうである。譜面がシンプルに見えても、そこそこの快速テンポを採用した場合、正確な音程、きれいな音色、豊かな音量で、変なアクセントを付けずに端正に弾きとおすのは簡単ではないだろう。

 

81番はダヴィドフ作曲の変イ長調の曲。広い第4ポジションの練習曲である。フラットが4つ並んだ曲は初めての登場となる。まずは変イ長調の音階をさらって指を確認した。上のパートは4ポジで弾きとおせるように書かれている。問題は下のパート。スラーでつながった3つの四分音符が並んでいるだけで、一見簡単そうに見えるけれど、音程を取るのが難しい。O先生に指番号を指定してもらい、次回に持ち越しとなった。

 

 

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「サポージニコフ教本」はこの後も、一見簡単そうな練習曲が出てくるため、そういう曲は割愛したらどうかという意見が出た。だが、左手の負担が軽い曲でこそ、正確な音程、濁りの無いきれいな音色、豊かな音量、変なアクセントを付けずに端正に発音させる右手のボーイングの力量が問われてくる。テキストの最後の方になって、簡単そうな曲を練習させる編集をしたサポージニコフの意図は何なのだろう?それを考えると、練習曲を割愛して先を急ぐのはもったいないと思う。 

 

休憩後はヴィルヘルム・フィッツェンハーゲン「アヴェマリア」の3回目をやった。今回は4パートに分かれての最初の合奏となった。1番は男性1名、2番は私。3番と4番は2名ずつが担当し、重音はディヴィジで弾くことにした。合奏の初回であり、まだ呼吸が合わない。というか、自分のパートのことで手一杯で、他のパートを聞いている余裕がない。細部を詰めるのは先の課題として、とりあえずは合わせる回数を重ねていけば、縦の線を合わせる点は改善されるだろう。

 

 

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