チェロアンサンブル#54

今年最初のレッスンがあった。O先生が来られる指導日で、4名が参加し「サポージニコフ教本」の48番〜50番を最初に練習した。先生から、50番の下のパートをハイポジションで弾くための指番号の指定があり、1ポジで練習してきたメンバーは大慌て。50番は次回に持ち越しになった。


レッスンの後半は今年から合奏曲の指導をしていただくことになり、ゴルターマン「レリジオーソ」(チェロ4重奏)を見ていただいた。それぞれのパートごとに細かい指示が出された。私が担当する1番に関しては7〜8小節に出てくる高いAを、かなりこってりと濃い表情を付けながら弾く手本を見せていただいた。私はハーモニクスでAを取っていたのだが、O先生はビブラートを効かせた実音で弾かれた。ここはハーモニクスは使わずにs芯のある音で朗々と歌うのがいいようだ。続く10小節のフレーズの閉じ方については、今度は私がタメを入れ過ぎているのではとの指摘。テンポをどこまで落とすか、あるいは落とさないかを検討したが、O先生が演奏された時も結構タメが入ったので、従来どおりテンポ・ルバートで行くことになった。

1番の24〜25小節に3回連続で出てくるアクセント指定は、他のパートも同じ個所にアクセントがある。もっとそれを意識して弾くようにとのこと。こういうところが平板に流れがちなのはアマチュア的といえばいえないこともない。練習番号Eのひとつ手前の小節は4番の独奏になる。ここは「主役は私!」という感じでしっかりと表情を付けながら弾き、Eからの切迫感のある進行につないでゆくのがいいようだ。

Eに入ってからあちこちのパートに出てくる4分音符4個ワンセットの「タラリラ」(ゴルターマン好み)のフレーズは、それぞれが明瞭に聞こえるようにするため、付点2分音符など長い音を弾く他の奏者は音量は控えめにする。今回のO生の指導の大要は、発音する際の「活舌」をよくするという点だった。モゴモゴ、ボソボソ・ヘロヘロといった類の不明瞭な音で弾いてはならないということ。今までの合奏練習は自分たちでやっていたから、各自自分の仕事で手一杯、よそのことまで気が回らないケースが多々あったけれど、先生に指導をしていただくと、さすがにすっきりして風通しが良くなる。次回は練習番号Eからの続きを見ていただく予定。




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