チェロアンサンブル#56

 メンバーのみの自主練を5名でやった。過去に何度か演奏しているゴルターマンの「レリジオーソ」と「ノクターン」の完成度を上げるための再練習である。参加者全員で各パートを順番にさらい、一同がある程度弾けるようになってからパートを分担する練習方法をとるチェロ・アンサンブルもあるそうだが、ゴルターマンの曲でそれをやっていたら時間が足りなくなる。各パートを全員で練習するのは(他のパートが何をやっているのかを知るには好都合だが)メンバーの演奏技術がある程度そろっていないと難しいだろう。われわれのアンサンブルはそうではないので、私が1番を弾き、2番、3番、4番の担当者と順番に一対一で合わせていった。合奏の流れに乗ってなんとなく弾けてる気分になってしまう「なんちゃって演奏」を避けるためであり、各パートの問題点をあぶりだす意味もある。
 今回から達者な人が新たに加わり合奏力がアップした。彼女に担当してもらったパートは、なかなか味のある対旋律を弾いていることがよくわかるようになった。担当が変わるとこんなに違うものかと他のメンバーが感心していた。アンサンブルの精度を高めてゆくには、各々が音程に注意して練習を積むしかないが、個人練習をどこまでやってきて全体合奏に出席するのかは、心構えの問題でもある。


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