チェロアンサンブル#57

O先生が来られて指導していただいた。4名が出席。「サポージニコフ教本」は50番から52番まで進んだ。51番や52番はかなり速いテンポで弾かされたが、皆さんさらっとこなしていた。最近は先生からこういう指示を受けてもスムーズに対処可能となり、練習効率が上がってきた。同じ練習曲の「変化」という項目にあるスラーをかける位置を変えての練習では、脳内変換が要求されるので多少の混乱もあった。譜面通りに弾くのに慣れていると、譜面と違う弾き方をする場合は多少まごつく。視覚情報に反応して身体が自動的に動くようになっている場合、それが通用しないケースは苦手な人もいるだろう。

レッスン後半の1時間は、ゴルターマンの「レリジオーソ」を見ていただいた。この曲は今回が2回目。今月から参加したメンバーがいたため、パート分担を先月とは変えた。それで再度最初から見てゆくこととなり、それぞれのパートごとに細かい指示が出ていた。先生は問題点を洗い出し、具体的にどう対処すればいいかを教えてくれるから、アンサンブルの精度が高まり、音の濁りが減ってくるのがわかった。ファーストを担当している私に対しては、細かい音符が入り組んでいる箇所でビブラートが途切れがちになるとか(=素早く音程を取る作業で忙しく、ビブラートまで手が回らなかったのです)、フレーズの終わりに出てくる音符がはっきり聞こえないとか(=ポジション移動の準備で忙しいため、ちょっと端折りました)、4の指で弾いている音が弱いから2の指で弾くようにフィンガリングの修正を求められたりとか、いろいろ痛いところを突かれた。いちいち、ごもっとも。模範演奏を拝聴したが、月とすっぽん。到底あのようには弾けないけれど、イメージはつかめたので、少しでも近づけられるよう練習しましょう。帰り際、新たに参加れた方に感想を聞いたら、プロのアンサンブル指導は内容が濃くて勉強になるとのこと。まったくその通りだと思った。


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