チェロアンサンブル#62

O先生の指導日だった。5名が出席。「サポージニコフ教本」は63番と64番をやった。63番「主題と変奏」は前回に続いて2回目。アレグレットの指定がある主題は四分音符でゆるやかに弾き、第1、第2変奏は八分音符で快調に、第3変奏は十六分音符の連続で忙しくなる。O先生は第3変奏でかなり速く弾くよう指示された。速いといってもファーストポジションのみである。あたふたして途中で落ちた人は練習不足だろう。大勢でやっていた時はともかくも、今は5名しかいないから目立つ。

64番のファースト・パートはポジション移動の訓練のために音の跳躍を繰り返す。A線のEを1で取り、Fを2、Gを4で取る練習。セカンド・パートが厄介で、妙な半音があったり、きわどい重音が多発したりで・・ムムっとなる。O先生は危機を察知され、重音は片方だけ弾く単音奏法に変えるよう指定された。毎度のように一対一で上下のパートを弾き合わせていったが、よれよれになるチームも。64番は次回に繰り越しとなった。

休憩後はエルガー「ニムロッド」の2回目。4パートのそれぞれを原則1名で担当している。途中で立ち往生した人がいたため、O先生が付ききりで指導されていた。難易度が高いパートではないから、正しく数えていれば弾ける。落ちた人はパート譜ではなくスコアを見ながら弾いていた。スコアで他パートの動きを見ながら、それに合わせて頭出ししないと演奏出来ないという。アマオケ経験がない人なので、オケでは通用しないやり方で弾いて、ややこしいことになっている。

合奏に参加するからには数えないとダメとは、以前何度かお世話になった若手指揮者(横浜シンフォニエッタのメンバーで鎌倉近辺のアマオケの指導をしている)から伺った話。「アンサンブルとはひたすら数えることですよ」と諭されながらリハーサルを重ねたことを思い出す。アンサンブルの楽しみを享受するには、数えるという責任が伴う。

次回のレッスンは25日。エルガーは担当パートがひとつずつ繰り上がり、2番→1番、3番→2番、4番→3番、1番→4番の順で合奏する。レッスン4回で一周し、全員がすべてのパートを弾く。同じ曲を4回楽しめるお得なメニューだと思う。



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