ヴァイオリン教室 #112

今回はI先生の単独指導だった。「新しいバイオリン教本第2巻」55番「長調短調の音階練習」の15回目から開始。へ長調ロ短調の復習。音階練習には毎回30分から40分近くかけているが、15回もやっていると、そろそろ同じ注意(移弦の際に余計なアクセントを付けるなとか)の繰り返しは終わりにしてもいい頃だろう。毎回同じ注意をされても改善しない生徒は学習能力なさすぎ。

続いて63番「ザイツのコンチェルト第2番」1楽章の復習をした。カデンツァがぴたりと揃わないのだが、もともとソロで弾く曲。アドリブ指定があるカデンツァは、無理に合わせず各人が弾きたいように弾けばいいのではないかと思う。その他の部分はほぼ出来上がってきている。楽器を始めて3年半のレイトとしては悪くないレベルだと思う。

レッスンの最後、唐突に「新しいバイオリン教本第3巻」の32番 サードポジションの音階練習(ト長調)が始まった。この教室の主催者(地元オケ)が開催する10月のアンサンブル会にヴァイオリン教室の生徒が出演し、「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(1楽章)を弾くらしい。それで3巻のサードポジションを使う音階を教え始めたようだ。テキスト第3巻を購入するよう先生からお話があったけれど、2巻と並行して進めるためカリキュラムは継ぎ接ぎ状態になっている。

「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」はレイトのヴァイオリン・サークルがやりたがる曲である。どこでもやっているけれど、きれいに演奏するのは難しく、縦の線も横の線もそろわない例を経験している。今回配布された楽譜はヴァイオリン2部用の編曲譜だった。本来はファーストが弾く部分をセカンドにも振り分けてあるため、6小節〜7小節にかけてのフレーズ分割のように、音楽の流れが突然途切れるのは、かなり気持ち悪い。お稽古用のアレンジとはいえ、それぞれのパートが担う意味を無視した編曲は感心しない(I先生もこの編曲譜を使うかどうかは未定と仰っていた)。モーツアルトを弾くならオリジナルの楽譜を使うべきだろう。




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