ヴァイオリン教室 #113

O先生の単独指導だった。「新しいバイオリン教本第2巻」55番「長調短調の音階練習」の16回目から開始。ヘ長調の分散和音、ホ短調ロ短調の音階部分を次回の課題として残し、他は終了。続いて63番「ザイツのコンチェルト第2番」1楽章の何回目かの復習をやり、ピアノ伴奏付きで弾いてこの曲は本日で終了。当初は第3楽章も練習する予定だったが割愛するとのこと。レッスンの進捗状況が遅れているため見切りをつけたのだろう。

休憩後は「新しいバイオリン教本第3巻」に本格的に移行した。このテキスト、アマゾンで見たら現在の定価は1404円。私のテキストは1974年版で定価500円。隣のベテラン女性が持ってきたテキストは1969年版で300円。上には上がいる。

サードポジションのための移動練習の22番〜27番までは、何か月か前に配布されたプリントでさらってあるが、今回から本格的に第3巻のテキストを使うことになり、30番まで一気に進んだ(1番から21番は今のところ省略)。

27番の注意事項として「位置の下行の場合、親指を少し先に下へ下げてから(先行)位置移動を行う」とある。同様に29番の注にも「この練習のときは、親指は先行しない」とある。これらの意味について私が質問をした。ポジション移動で、親指だけをちょこちょこっと別に動かすのは違和感があるためである。


O先生の回答:「曲の途中で親指を動かすテクニックはある。上級者の弾き方なのでポジション移動を習い始めた生徒はこの指示は無視して構わない。親指も他の指もそろえて同時に移動する方法で練習するのが望ましい」とのこと。

親指を先行して動かすといえば、鈴木メソードの教師に習ったチェロの個人レッスンで、拡張の際に必ず行うよう注意されたポイントである。あまりに親指を重視するので腱鞘炎になってしまい、スズキメソードではない別の教室に替えた経緯がある。ヴァイオリンでも似たような指導をしているとは、これまで気付かなかった。

昔、ヴァイオリンを習い始めた当時に教わった先生からは、ポジション移動は手の型を崩さず、そのまま前後に(機械的に)水平移動させるよう指導された。親指の動作のことは聞いていない。おそらく今回のO先生と同じ理由で親指の移動を無視したのだろう。

最後に10月のアンサンブル会で弾く予定の「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(1楽章)」の楽譜が再度配布された。前回配られたお稽古用の編曲譜は却下。モーツアルトの原譜を使う予想通りの展開となった。



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