弦楽合奏#9
毎月1回のペースで開催している演奏会に出た。今回は高齢者向け集合住宅での演奏。子供向け学習雑誌を出している学研は、「ココファン」という名称の老人ホームを各地で経営している。今日行ったところは丘陵地帯を切り開いた新興住宅地に出来た施設だった。そこでデイサービスの従業員として働いている女性が弦楽アンサンブルでセカンドヴァイオリンを弾いている関係で、お呼びがかかった。出演者はファースト4名、セカンド5名、ヴィオラ2名、チェロ1名、コントラバス1名の合計13名。演奏会場は食堂、テーブルを端に寄せてスペースを作った。曲目はこのところ毎回同じ。
① いつでも夢を
② 青い山脈
③ 故郷(ふるさと) <歌>
④ 七つの子 <歌>
⑤ みどりのそよ風 <歌>
⑥ エーデルワイス <歌>
⑦ にっぽん昔ばなし
⑧ 結婚ワルツ
⑨ 黒い瞳
⑩ ユモレスク
(アンコール) 赤いスウィートピー
私がこのメニューで演奏するのも4回目になった。楽譜はメンバーの方が作ったピアノ譜を弦楽合奏用に編曲したものを使っている。ピアノならポロロンと簡単に弾ける三連符連続音形をヴァイオリンで模倣する場面などは、毎回ひっかかる。移弦が多くて弾きにくいのだ。フィンガリングを変更したり、いろいろ対策を考えてみるが、どうもうまくゆかない。編曲譜は難しい。
聴衆の大半は高齢女性。男性の姿はほとんどなかった。施設の男性利用者が少ないのか、興味がなくて聞きに来ないのかのどちらかだろう。演奏の出来は回数を重ねているだけに、こなれてきている。コントラバスが参加しているので低音の押し出しが強く、迫力は十分。お客さんも大きな楽器を見て喜んでいた。