チェロ・アンサンブル#83

O先生のレッスン、4月の2回目。5名が出席。サポージニコフ教本は98番から100番まで進んだ。後半はチェロ4重奏用に編曲されたメンデルスゾーン「結婚行進曲」の4回目の練習。いつものように担当パートをローテーションし、私は2番担当になった。 この曲の2番は厄介で、中間部に弾きにくいハイポジションが出てくる。1番担当の女性は気張って練習してきたらしく早めのテンポでスイスイ弾いた(というか徐々に走り出していた)。この曲を合わせるのは今回で4回目となるものの、どのパートも初めて弾くわけだから、いきなり快速テンポでやられると面食らってまう。問題のハイポジションのフィンガリングを先生からアドヴァイスしてもらい、最後には弾き通せてヤレヤレだった。この曲は今日で終了。次回からショスタコーヴィッチの小品を取り上げる予定。

 

午前中のチェロの練習が終わった後、近隣の都市にあるアマオケ定期演奏会を聞きに出かけた。10年ほど前に出来た若いオケで何度か聞かせてもらっているけれど、好調な時はキリっと締まった演奏を聞かせる。今日のプログラムはブラームス「大学祝典序曲」、リヒャルト・シュトラウスオーボエ協奏曲」、ブラ―ムス「交響曲第1番」、アンコールはシベリウスの「カレリア」組曲 3.行進曲風に。

 

前半の2曲はそつなくきれいにまとまっていた。リヒャルト・シュトラウスオーボエソロはドイツで活躍している日本女性で大変上手だった。この曲、CDでは聞いたことがあったが生演奏は初めて。独り言をつぶやいているような、あるいはコチョコチョとくすぐられているような音楽だった。コンチェルトというより室内楽に近いインティメートな雰囲気。ヴァイオリンがサワサワと囁くようにソロに寄り添うオーケストレーションに感心するものの、ソロとオケとのコントラストがはっきりせず、協奏曲にしてはソロが映えない感じがした。

 

 後半のブラ―ム「交響曲第1番」は疲れて緊張感が緩んだのか、木管楽器オーボエクラリネット)にミスが続出、ホルンなどの金管大過なく演奏していた。指揮者の年配男性は長くこのオケを指導している方だそうで、指揮姿は踊っているような流暢な動きを見せていたけれど、決め所での指示の出し方はちょっと曖昧だったかも。アンサンブルの縦の線が不揃いになりがちで、総じてメリハリは弱め、テンポもゆっくりの安全運転に徹していた。アマチュアの実力を勘案してのことだろう。

 

終楽章の有名な主題が登場したあたりで何人かのお客さんが席を立って帰った。聞かせどころなのに。退屈で我慢しきれなくなったのかもしれないが、演奏中に席を立つのはよろしくない。演奏中におしゃべりを始める高齢男性2名も近所にいて、周囲のお客さんがピリピリしていた。全体的にはアマオケの平均的な水準の演奏になっていたものの、有名な曲だから皆さんよく知っているため木管のミスが目立ってしまった。聴衆は正直で、相応の反応をしたのかもしれない。

 

 

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