弦楽四重奏#7

毎月1回練習している平日弦楽四重奏団の7回目の練習日だった。今日はヴィオラさんが欠席で3人での合奏。ハイドン弦楽四重奏曲第76番「五度」の3回目である。前回同様、第1楽章と第2楽章を細かく見て行った。

 

私が苦手なのは第1楽章の138小節からの4小節。繰り返しの後、2カッコにあるフェルマータの付いた8分休符でカウントを迷い、続く141小節まで遅延しがちなのだ。

 

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ファーストが細かく動いている下で、セカンドとチェロ(ヴィオラも)が半拍遅れて掛け合いをする。チェロとヴィオラは2小節目までは一緒に動くので、139小節の頭はヴィオラの気配に合わせて出ていたが、141小節では食い違うように書かれている。そこもシンクロしちゃったりする。指導者さんは今日はピアノを使って何度か合わせてくれ、最後には正確に合わせられた。ヴィオラが来れば何とかなりそうだが、141小節が危ない予感が。

 

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                                                                                                    ↑ ここのズレが・・

 

第1楽章に何度も出てくる5度のテーマを弾く時は開放弦を使った方が良いらしい。音の頭をくっきり際立たせることが出来るから。5度のテーマは、ほとんどノンビブラートになる。他パートもそういう弾き方をした時、同じテーマが絡まりあう瞬間は不思議な響きになっていた。モーツアルトのジュピター交響曲の終楽章で聞こえてくる天上界的な雰囲気を感じる。

 

その他、フォルテ指定がある部分では音の立ち上がりをくっきりと鮮明にする必要があるが、同時に伸びやかさ、音の広がりも忘れずにという注意も受けた。強奏するために弓圧を加えすぎると音が締め付けられ、苦し気に聞こえるから、弓圧より弓の長さのストロークを活用する弾き方を選ぶということ。あちこちのクレシェンド指定のところも同様。

 

8月25日の本番では、時間の制約があるため第1楽章をだけを取り上げる。今回は公開演奏の前の最後の練習だったが、いろいろ注意してもらった箇所を反芻しながら1か月後の本番に備えようと思う。

 

午後1時からの四重奏の練習開始の前、午前9時半からピアニストに来てもらいヴァイオリン演奏でのシューマン「3つのロマンス」とショスタコーヴィチ「5つの小品」のピアノ合わせを12時半までやった。シューマンショスタコも8月25日の都心での演奏会で披露する予定なのだ。今日はチェロとヴァイオリンを車に積んで持っていったが、大荷物なので手持ちでの移動は短距離でも大変だった。本番に両方の楽器を持参するなら車での移動となるが、空いている駐車場を探せるかどうか。あるいは誰かのヴァイオリンを借りて弾くか。

 

今日はヴァイオリン、チェロの順で延べ6時間弾いた。長い時間弾き続ける習慣も気力もないため、ハイドンの最後の通し演奏では集中力が続かなかった。毎月1回の弦楽四重奏の練習に、それとは別のメニューを組み込むスケジュールは無理があった。ショスタコは2本のヴァイオリンとピアノの曲のため、もうひとりのヴァイオリン奏者が来るのはこの時しかないためだが、それも今回が最後になるだろう。

 

  

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