弦楽四重奏#9

今日は毎月1回開催の平日弦楽四重奏団の練習があった。ヴィオラの女性は欠席。3名でハイドン「五度」の第1楽章と第2楽章の復習をやった。第1楽章は8月に都内で披露して一段落のつもりだったから、あちこち忘れていた。

指導者さん(ファーストヴァイオリン担当)は、私のリズムカウントが甘くなる箇所を遅いテンポで何度も繰り返し練習させた。八分休符をはさんだ八分音符と付点四分音符がスラーでつながり、なおかつ後ろの音符にスタッカートが付いているフレーズを繰り返すところとか。

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スタッカートが付いた四分音符は短く切り上げる習慣がついているので、寸足らずになってしまっていたが、そこを踏ん張ってギリギリまで音を伸ばす特訓をやってもらった。一方、セカンドヴァイオリンさんは音程をだいぶ突っ込まれていた。

「五度」の譜面はシンプルだが、やるべきことが山盛りで奥が深い。ハイドン交響曲弦楽四重奏曲の基礎を作った作曲家として知られる。「五度」を弾いていると、モーツアルトベートーヴェンが尊敬しただけのことはある偉大な天才の仕事だと実感する。前者の才気走った前衛や、後者の緻密な構築性はないけれど、温厚にして円満、典雅な古典美を感じさせる作品が多い。練習時間の最後に第3楽章も通した。悪魔が徘徊するような暗い雰囲気のメヌエット。ハロウィンの日に似つかわしいおどろおどろしさ。ハイドンにもこんなけったいな曲があるのだ。

 

 

 

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