弦楽四重奏#11

平日弦楽四重奏団の練習があった。ハイドン「五度」の第2楽章と第3楽章の何度目かの復習からスタートし、最後に第1楽章を軽く流した。

第3楽章は妙に暗くて重々しい雰囲気のメヌエットになっている。カノン形式で書かれたメヌエットはヴァイオリン群とヴィオラ・チェロが追いかけっこをしながら進んでゆく。3拍子のリズムの刻みを明確にしないとズルズル・ベタベタと流れてしまう。指導者さんはそのあたりを重点的に指導していた。

楽譜はシンプルだが、やるべきことが満載で、細かいところをいろいろチェックされる。この四重奏団では毎回セカンドヴァイオリンさんが指導者からいろいろ突っ込まれる役割になっている。セカンドの彼女は突っつかれても上手に受けていて、ボケ上手の漫才を見ているみたいな雰囲気。決して険悪な雰囲気にならない。横で眺めている私としては、矛先がこちらに来ないよう譜面台の陰に隠れていたい気分なのだが。

練習の最後に第1楽章を通した。久しぶりなので結構忘れている。勘が戻らずチェロは終始れ気味だった。冬場は寒いから指の動きも緩慢。拡張ポジションも十分に広がらない。結果的に音程が上がりきらない場面がチョコチョコ出現。今年最後の練習だったが、私の出来はいまいち、よろしくなかった。

次回から第4楽章の練習が始まる。ヴィヴァーチェ・アッサイの指定がある。一般にallegroよりもvivaceの方が速いし、さらにassai(非常に)の冠もついている。そのテンポはアマチュアには難易度が高い。しかし、このグループはファースト(セミプロ級)、ヴィオラ(プロ)のお二人がいる。最後は指定どおりのテンポで弾きぬけてゆきそう。チェロは音符の数が少ないけれど、セカンドさんは大変そう。