チェロのレッスン31 ブレバールのソナタハ長調 第1楽章 その4

いつもの音階から練習開始。弓を持つ右手が柔らかすぎるので弓の頭がふらつく傾向があるとの注意を受ける。柔らかくていいのは手首から腕にかけてであり、弓を持つ指まで柔らかくしてはイケナイとのこと。特に人差し指はしっかり曲げてスティックを深くしっかり保持することが必要と指導された。私の右手指が柔らかいのは、バイオリンで仕込まれた指弓の習慣が抜けないため。脱力し過ぎなのも困ったものだ。

曲は相変わらずブレバールのソナタハ長調第1楽章の続き。9月8日にこの曲を始めてから今日で4回目のレッスン。ようやく第1楽章の最後まで行った。

今回の注意事項

① アクセントやスタッカートの指定がない音符は普通に弾く。普通に弾くだけだから一見簡単そうにみえるが、そうではない。勢いにまかせて弾いていると、音の出の部分に力が入ったり(押すという)、中押しで音が中間部で膨らんだりと、不必要な音量変化が生じやすいのだ。そうならないよう常に意識して弓をコントロールしないとダメ。クラシック音楽を弾く場合、この手のベタ弾きが重要で、音の長さや強さにムラがないよう、均一に、スベスベに弾くのは、結構難しいものがある。

② 26小節から27小節の前半までは、ずっと続くp指定なので音量は一定に保つ。26小節最初のGは押さないで柔らかく弾く。続く3連符の上昇音型はついつい音量が増してしまいがちだが、ぐっとこらえて緊張感のある弱音を出す。27小節の3拍目からクレシェンド指定となり、なだらかに音量を増やしてゆき、29小節のfにつなげる。

③ 34小節から36小節の2拍目までは、同じこと。p指定のまま音量はキープ。3連符に余計なアクセントをつけてはイケナイ。

④ 44小節アウフタクトから47小節の3拍目までも同様にpのままキープ。

⑤ 58小節最後のF、59小節のE、Dは中押し注意。音が中膨らみになりがちなので、そうならないように弾く。いずれもデクレシェンド指定の「ため息音型」だが、こってり弾くと嫌味になるから、サラリと音量を弱める。

⑥ 59小節のスラーでつながるE〜Cは、拡張となるから親指の移動を忘れてはイケナイ。

⑦ 62、63小節のそれぞれ後半の2つの音にはスタッカート指定があるので、きっちり音を切って弾く。この辺はf指定のままなので、音量を落とさず均一な強音で弾く。

⑧ 65小節と66小節の前半まではfなので音量を落とさない。66小節3拍目にディミュニエンド指定があるので、ここから音量を少し絞る。

⑨ 79小節はEの後、一瞬弓を上げ音を切る。次のCを弾く前に弦の上に弓毛を置き、しっかりと毛を接触させてから弾き出す。その際、余計なアタックを付けないこと。4拍目のDはp指定なので、一気に弱音にする。

⑩ 94小節最初の3連符の途中からp指定となるので音量を弱くキープする。つづく95小節でクレシェンドとなるまでは我慢。

⑪ 98小節2拍目からp指定で始まる3連符は、最初は先弓で弾く。99小節の半ばでクレシェンド指定が出てくるので、そこからは中弓で弾く。100小節の後半から元弓で弾いて音量を増加させる。ここで元弓を使うのは次の101小節のGを元弓から弾き始めて長く音を伸ばす必要があるので、そのための準備。

⑫ 101小節のGは元弓のダウンで弾き始めるが、弓を節約して使い、途中で息切れしないように注意する。

⑬ 102小節のDはトリルが終わるころにfにする。途中で弓を返すが、それでも弓を節約しておかないと、最後の強音を出すときに足りなくなる。




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